キャンプスタイルはコンセプトを明確に
私は空間演出を楽しむ場としてキャンプを捉えています。毎回、国や地域、映画、文学など、自分の好きなテーマを決めてキャンプを実行。小物や料理などをテーマに応じて変えていると、いつも飽きずに楽しめるというわけです。毎回、テーマを設けるのは、毎シーズン新作を発表するファッション業界の考え方と同じかもしれません。では、実例をご紹介しましょう。
Beautiful Campingさん(@beautiful_camping)がシェアした投稿 - 2016 9月 17 12:04午前 PDT
CSで放映中の海外ドラマ『ダウントン・アビー』に影響され、英国貴族風キャンプをテーマにコーディネートしてみました。
Beautiful Campingさん(@beautiful_camping)がシェアした投稿 - 2016 6月 30 5:36午後 PDT
レトロなアメリカを意識した星条旗キャンプスタイルです。ファッションにおいても、ヨーロッパスタイルとアメリカンスタイルで分かれることが往々にしてありますが、やはり無骨な感じを目指すならアメリカンスタイルではないでしょうか。
Beautiful Campingさん(@beautiful_camping)がシェアした投稿 - 2016 10月 11 7:06午後 PDT
白いものばかりで構成するホワイトキャンプ。昨今、キャンプ場に行くとよくわかりますが、カラフルなコーディネートが多い印象です。あえて、カラフルではく、モノトーンでまとめつつ、挿し色を使う程度の色使いだと大人っぽい印象になります。
おしゃれキャンプのススメ2自宅よりも食器や料理に気を使う
欧米では庭やプールサイドなどで、装飾に凝ったパーティや会食がポピュラーです。これをキャンプに取り入れているのが、私のスタイル。便利だからと割りばしや紙コップなど、何もかも使い捨てだと興ざめです。調理や盛り付けも楽しむのですから、食器は陶器やガラスなど本格的なもののほうがサマになります。そんな食器や料理への配慮は友人へのサプライズとして場を盛り上げてくれるでしょう。
Beautiful Campingさん(@beautiful_camping)がシェアした投稿 - 2016 6月 30 5:44午後 PDT
この時は、NYの街が描かれたFishs Eddyの食器を用意し、ジャック・ペピンのチキンの煮込み料理を盛り付け。ますます気分が盛り上がり、舌で感じるだけではなく、見た目も楽しめる。ちなみに、ジャック・ペピンはアメリカのテレビでおなじみの料理人です。
おしゃれキャンプのススメ3屋外で飲むコーヒーこそ贅沢の極み
手間はかかるけれど、インスタントで済ませずに、屋外で美味しいコーヒーを淹れるのも楽しいものです。特に肌寒い時の暖かいコーヒーは身も心も温まります。普段は紅茶派ですが、キャンプに行くと友人たちはコーヒー派が圧倒的に多い。私も影響されてコーヒーを楽しむようになりました。
Beautiful Campingさん(@beautiful_camping)がシェアした投稿 - 2016 10月 1 1:05午前 PDT
私の場合は、そのときのテーマや気分に合わせて、ドリップ、フレンチプレス、モカエキスプレス(エスプレッソ用)を使い分けています。豆は可能な場合は、お店でそれぞれに合わせた挽き方をしてもらっています。好きな豆を好きなように淹れる。そんなスタイルが気持ちいいです。
おしゃれキャンプのススメ4キャンプは買い出しから始まっている
キャンプをするときのほうが、普段よりもいい食材を用意します。デパ地下や、高級惣菜店(イータリー、ディーン&デルーカなど)で買い出しすると、準備の段階からワクワク感がアップ。こういう場所だとパッケージのオシャレな食材が揃えられます。
Beautiful Campingさん(@beautiful_camping)がシェアした投稿 - 2017 1月 22 6:03午前 PST
いまは、インスタグラムなどのSNSを利用する人が多いので、フォトジェニックなパッケージのものを用意しておくと周囲に喜んでもらえますよ。このときは、参加してくれたファッション業界の女性が上手に並べてくれました。
おしゃれキャンプのススメ5キャンプで学ぶ世界の文化
先にキャンプにテーマを設けるお話をしました。私の場合はテーマが決まると、まずはあれこれとリサーチします。
Beautiful Campingさん(@beautiful_camping)がシェアした投稿 - 2016 6月 18 1:04午前 PDT
たとえばインド。実は現地では香辛料を使った料理それぞれに名前があり、ひとくくりにカレーとは呼ばれていません。また、カレーのお米はパスタのように茹でるそうです。キャンプを通じてそんなトリビアを知るのも楽しい。
まだまだキャンプというと男性主導のイメージが強いですが、視野を広げると楽しみ方が広がると思います。
参考までに私の色々なアイデアはこちらでご覧いただけますので、新しいキャンプの楽しみ方のヒントにしてみてください。また、アウトドア未経験の方も、これを機に今年はぜひアウトドアに挑戦してみては。知らない世界が広がりますよ。
ビューティフルキャンピング
ファッション誌、ファッション広告を中心に編集・執筆を行う。2011年春から、キャンプ空間をスタイリッシュに演出する楽しみ方「ビューティフルキャンピング」を広めようと活動中。HP、Facebook、Instagram。