子どものころに憧れた魔法の世界。プリンセスに王子様、妖精や小人たち。大人になったいまでも、私たちに魔法を見せてくれるのは、ディズニーの世界です。その夢を作り出したのは、おなじみウォルト・ディズニー。そんなディズニーが生み出した数々のキャラクターたちは、どうやって「いのち」を吹き込まれていったのでしょうか? その秘密がわかる「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」が、9月24日(日)まで、東京・日本科学未来館にて開催中です。 子どもから大人まで楽しめるディズニーアート ©Disney Enterprises, Inc. ©Disney Enterprises, Inc.

本展では、1928年に、世界初のトーキー・アニメーションとして公開されたミッキーマウス主演の『蒸気船ウィリー』から、最新作『モアナと伝説の海』までの作品に関するアートがずらり。

All Disney artwork © Disney Enterprises Inc.

貴重な原画やスケッチ、コンセプト・アート、マケット(模型)など、約500点が展示され、その多くが日本初公開。90年にわたるディズニー・アニメーションの歴史を、年代ごとに5つのコーナーに分けて紹介されており、子どもから大人までどの世代でも楽しめるようになっています。

物語の原点がわかる貴重な展示も

公開に先駆けて行われた内覧会では、ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのマネージングディレクターであるメアリー・ウォルシュ氏が登場、いくつかの見どころについて解説する場面もありました。

たとえば、前出の『蒸気船ウィリー』のストーリースケッチは、左にディズニーによるシーンごとのアクションを解説したタイピング文字、右にディズニーのパートナーだったアニメーターのアブ・アイワークスによるイラストが描かれています。「絵の横に指示がタイプされていますが、現在ではこういう形では作られないので、とてもめずらしいもの」だとか。

All Disney artwork © Disney Enterprises Inc.

ほかに、『モアナと伝説の海』のコーナーでは、ジョン・マスカー監督が、作品のためのリサーチに訪れた場所で描いたスケッチブックが展示されています。「ここから『モアナ』の世界観がはじまった」そうで、いわばモアナの原点がわかる貴重なものなのです。

こうしてアーティストたちの手によって、いのちを吹き込まれたキャラクターたち。つまり、夢に手を加えれば、それが現実になるということを、ディズニーは魔法を通じて教えてくれるのです。

ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法

会期:2017年4月8日(土)~9月24日(日)
開館時間:10:00~17:00(入場券の購入および会場への入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:火曜日(ただし、5月2日、7月25日、8月1日、8日、15日、22日、29日は開館)
会場:日本科学未来館 企画展示ゾーン(東京・お台場)

撮影/松下りゆ(メイン、3・4枚目)

RSS情報:https://www.mylohas.net/2017/05/061827disney.html