今回は、知性あふれる女性になれる!オトナ世代におすすめの伝統という本物のエレガンスを持ちながら、モダンなエッジのきいたブランドをご紹介致します!
アフリカンジュエリーに注目!「Made」&「Ombre Claire」
セクシーにいくなら、じつにファッションコンシャスなジュエリーを作る「Made」。マサイ族の伝統的な彫金技術、ステンドグラス、レザーなど、さまざまな東アフリカの熟練職人を雇用し、ケニアで採れる半貴石やリサイクルのガラスや木材、副産物の骨類や皮革素材を使用しています。
そのファッション性はエシカルブランドの中でも特に高評価。LOUIS VUITTON、TOMMY HILFIGER、TOPSHOP、ASOSなど大手ブランドからコラボのラブコールが後を絶ちません。お値段も12.00ポンドからととてもお買い得です。
キュートにいくなら、「Ombre Claire(オンブルクレール)」(フランス語のみ)。ニジェールの伝統的な銀職人とコラボするフランス発のジュエリーブランドです。こちらのブランドはケニアで語り継がれたお伽話や民話をモチーフにしたデザイン。文化のエッセンスがぎゅっとつまったシンプルでかわいらしいアイテムは日本ではユナイテッド アローズ系列のショップで取り扱いがあります。
世界の伝統技術を受け継ぐハイファッション「MAIYET」
南米コロンビア、インドネシア、インド、イタリア、ケニア、モンゴル、ペルー......世界の伝統的な技術を受け継いでいくべく立ち上がったブランドが「MAIYET」。2012年からパリコレに参加しています。NESTという伝統技術の職人に雇用を創出するNPOと提携し、世界の職人とのコラボを実現しています。
特筆すべきはテキスタイル。伝統の染め・織りというと、ゴワゴワしていたり色が合わせにくかったりと、ちょっとやぼったい......なんてイメージがありますが、MAIYETのテキスタイルはいっさいそんなことないのが素敵!
伝統×モダン! 世界に発信する国産ブランド「araisara」
伝統技術をモダンに昇華させることで、東京コレクションで高い評判を受けて注目を集めていた「araisara」がついに世界に飛び立った昨年。デビューコレクションは、全体的に黒をベースにした落ち着いた雰囲気で、シルエットはすっきりとシンプル。
同ブランドで最も重視される素材。染め・織りの職人たちといっしょに、これまでやったことがない方法を取り入れながら技術に進化をもたらしています。ちょっと着こなしにくいかな?と思うアイテムでも、身につければ不思議と体に馴染み、手持ちの服と合わせやすいというのがaraisaraマジック。オトナ世代のマイロハス読者にはぜひ挑戦してみてほしい! SHOP DATA>>
伝統技術を受け継ぐ職人さんたちは高齢を迎える方も少なくありません。後継者不足が深刻に叫ばれているのは、日本も海外もいっしょ。しかも、環境の変化も作用します。例えば、伝統の染めには天然の草木を用いますが、土質・水質が変化して、同じように染めのレシピを配合しても、前と同じような色味にならないことも。
手間と時間をかけて作られたものをじっくり味わうことで、性急に消費する今までの消費生活を見なおしてみるきっかけになります。知的にファッションを楽しむ第一歩にこれらのブランドをぜひチェックしてみて!
text by Hitomi ITO
1987年広島生まれ。在学中より国際協力関係のNGOやベンチャーでインターンなどを行う。卒業後は編集者として専門書を手がける。2010年からイギリスの媒体を中心に日本・海外のエシカルファッションについて寄稿を始め、2012年、「Ethical Fashion Japan」エディターに。