京都から友人が泊まりにやってきました。なんでも話せる気のおけない彼女へのおもてなしは、客間のテーブルではなく、普段ごはんを食べる台所の食卓で。お茶を淹れてはおしゃべりし、おしゃべりしては、おやつをつまみ、それからまたお茶を淹れて......。全く話が尽きません。仕事のこと。共通の友人の話題。旅したところで食べたもの。今後の展望から、くだらない笑い話まで。話せば話すほど、ストレスだとか疲れだとか、シュルシュルっと抜けていくのが分かります。いくつになっても、女同志のおしゃべりと甘いおやつは、和みの源。ゆるゆるっと寛げたり、むくむくっと力を得たり。すーっと楽になれるのです。
いつもの食卓で、さあさあと友人に差し出したのは、アンリ・シャルパンティエの「プティ・タ・プティ」。バター風味のサブレでチョコレートを挟んだサブレ・バニーユ、チーズの風味のフロマージュ、チョコレートを練りこんだショコラ・ノワール、シナモンが香るスペキュロスなど、9種類の小さなクッキーが缶に詰まっています。
クッキーの上の薄紙が、それぞれの味を教えてくれます。3個ずつ重なるクッキーが取り出しにくいときのために、エッフェル塔の形のミニピックが添えられているのも、粋な計らい。
缶のふたは、クッキー柄。次はどれにしよう。これ食べた? こっちが好み。パクッとひとつ口にするたび、ひと花、ふた花、さらに、さらに。会話に花咲く、楽しいおやつです。
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