そんな学芸大学駅の「専門店」は、東口商店街から少し入ったところにある、ふるーつしょうゆの店「SOY&CO.」です。
意外な組み合わせが引き出す新たなおいしさ「ふるーつしょうゆ」とは果汁を使ったしょうゆで、現在販売しているのは桃、カシス、ブルーベリー、ラズベリー、パッションフルーツ、チェリー、ぶどう、ざくろ、バナナ、洋ナシの10種類。お客様の年齢層は幅広く、リピーターも多いとか。また、お店のショッピングページから購入していた遠方にお住まいの方が、東京に来たときに訪ねてくることもたびたびあるそうです。
そんなふるーつしょうゆの人気のひとつは、手軽に使えること。普通のしょうゆをこれに変えるだけで、いつもの料理に新たな味わいが感じられます。例えば、「ばななしょうゆ」はギョウザや小籠包、チェリーは刺身や寿司にピッタリ。他にも、洋ナシは白身魚のカルパッチョ、酸味のあるラズベリーはローストビーフやカプレーゼなど、オリーブオイルと合わせて使うのもおすすめです。ふるーつしょうゆは色がきれいなので、料理にかけても仕上がりを心配する必要がありません。
海外でも喜ばれるしょうゆを目指してところで、ふるーつしょうゆはどのようにして生まれたのでしょう? オーナーの岡崎利彦さんに話を聞きました。
「もともとアパレルの仕事をしていた関係で、商品買い付けのためにたびたび海外に行っていました。でもあるとき『今度は逆に、日本のものを外国に紹介できないだろうか』と思ったんです。そして行き着いたのがしょうゆでした。」
世界的な和食ブームに伴い、日本以外でも必要不可欠な調味料となっているしょうゆ。岡崎さんはどこの国でも使ってもらえるようにと、果汁を加えることを思いついたそうです。
「海外では、フルーツソースが添えられた肉料理や魚料理がありますよね。それなら、しょうゆも果汁をプラスすれば受け入れてもらいやすいんじゃないかと考えました。」
サンプルは約3,000本! こだわりのしょうゆ作りふるーつしょうゆを作るにあたり、岡崎さんがこだわったのは、原料を吟味することと、添加物を使わないこと、そしてフルーツが感じられる商品に仕上げることでした。納得のいく商品を目指して作ったサンプルは、実に3,000本あまり。最初はフルーツの特徴がうまく出なかったり、でき上がったものの料理に合わせづらかったり......と苦労も多かったそうです。
思い通りのしょうゆが完成した後には、外国人も含め、いろいろな人に試してもらいました。こうして5年前にネットショップからスタートした「SOY&CO.」は、3年前に学芸大学に出店。海外での販売も行っているそうです。
自宅用でも、ギフトとしてもうれしい「SOY&CO.」では、店内でしょうゆの味見をすることができます。どんなものに使いたいか、初めて買うならどれがいいか、などといった質問にも丁寧に答えてくれるので、いろいろ聞いてみてください。ホームページのレシピも参考になりますよ。
また、ふるーつしょうゆはギフトとして買っていく人も多いとか。どこの家でも必ず使う調味料で、そのうえ相手にうれしい驚きを与えられるとあって、好んで贈る人もいるそうです。3本セット、5本セットならギフトボックスに入れてもらうことができますし、1本ずつのラッピングにも応じてくれます。引っ越しや転職、退職、異動など出会いと別れが交錯するこの時期、気の利いた贈り物として活躍してくれるでしょう。
ふるーつしょうゆを買ったら、その足でこれに合う食材を見つけたくなるかも。学芸大学駅周辺の商店街を散歩しながら、新しい調味料でおいしく食べたいものを探してみましょう。
[SOY&CO.]
住所:東京都目黒区鷹番3-3-9
アクセス:東急東横線「学芸大学駅」より1分
TEL:03-5708-5642
営業時間:月~金11:00~20:00 土・日・祝日11:00~19:00
定休日:火曜日