今回は、花粉症と油の意外な関係について。
炎症をやわらげる物質と強める物質。その材料が油春一番が吹き、暖かい日や風の強い日が増えてきました。となると、つらいのが花粉症。本番はこれから、といったところでしょうか。ティッシュやマスクが手放せない、なんてことも......。でも最近では、油のとりかたの工夫で、花粉症のつらさをやわらげることができるとわかってきました。
そもそも、身体で起こっているさまざまなトラブルは、言い換えれば炎症ととらえることができます。蚊に刺されたら肌が赤くなったり、風邪で喉が痛くなったりするのもそう。外から攻撃してきた細菌や異物などに対して身体が合図を送っているととらえることができます。花粉症も例外ではありません。
この炎症を、体内で抑えてくれる物質があります。その材料がサバやアジといった青魚の脂、エゴマ、アマニ、クルミに含まれる、オメガ3系脂肪酸を含む脂肪です。
その一方で、炎症をうながす物質も存在します。その材料を含むのが、サラダ油や大豆油、コーン油といった、オメガ6系脂肪酸の多い脂肪。
つまり、日ごろ口にする油のバランスを変えることで、花粉症にまつわる不調をやわらげることにつながる、というわけです。
ランチの選び方で花粉症予防につなげるたとえばランチ。フライものを避け、魚料理を意識的にチョイスする人も多いと思いますが、ここで青魚のものを選択すれば、オメガ3をとることができます。サバの塩焼きなどは、脂が多い皮目の部分も残さずに。このほかマグロやサケにも豊富です。熱に弱い性質があるので、お刺身でいただくと栄養素を無駄なくとることができますよ。
また、エゴマ油やアマニ油などを食卓にプラスする方法も。私もオメガ3の多いグリーンナッツオイルをサラダやスープにぐるっとひとかけしています。おやつをとるなら、クルミをチョイス。ちなみに甘いものは、アレルギーの不調を強めてしまう原因にもなるのでほどほどに。
このほかオメガ3は、脂肪燃焼を高めてくれたり、美しい肌づくりに役だったりと、美にもいい影響を与えてくれるのもうれしいところです。この春もおいしく体調ケアしながら、気分よくいきたいものです。
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