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小笠原はホエールウォッチングのベストシーズン。クジラやイルカと出会う旅

2017/02/24 11:00 投稿

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1年のうちでもっとも寒いこの時期は、ホエールウォッチングのベストシーズン。毎年、出産や子育てのため日本沿岸の海にやってくるザトウクジラたちを見ることを目的とした旅が人気を呼んでいます。沖縄や奄美大島、四国の高知など、日本でもホエールウォッチングを楽しめる地域はいくつかありますが、おすすめは小笠原。 自然豊かな島でホエールウォッチング ©小笠原村観光協会

東京から南へ約1000km、太平洋に浮かぶ小笠原諸島は有人島である父島、母島をはじめ、兄島、弟島など大小30あまりの島々からなる海底火山活動から誕生した海洋諸島です。伊豆七島のさらに先に位置する東京の島々と聞けば、なんとなく地図が思い浮かぶかも。小さな島群でありながら、固有種の割合が高く、2011年には世界自然遺産に登録。2013年に噴火を始めた西之島が一時期漫画のキャラクター「スヌーピー」のような形になったことから「スヌーピー島」と呼ばれたニュースを覚えている人もいるかもしれません。ちなみに、父島の緯度は沖縄の那覇とほとんど同じなんだとか。

©小笠原村観光協会

そんな小笠原は日本におけるホエールウォッチング発祥の地であり、エコツーリズムに力を入れる島としても知られています。

息づかいを感じる距離で迫力満点

小笠原でのホエールウォッチングの特徴は、なんといってもクジラとの距離感。島のすぐそばまでクジラたちがやって来るので、陸上からもその姿を確認することができるのはもちろん、船に乗ってのホエールウォッチングではかなりの至近距離まで接近が可能です。

©小笠原村観光協会

ザトウクジラの体長は平均13m、体重35トン。数字だけ聞いてもちょっと想像もできない大きさですが、こんな巨大な海の生物が動く姿を目の前で見られるとは興奮の体験です。ズッシリとした呼吸を感じさせるブローの音や、クジラの立てるダイナミックな波しぶきは、その体の大きさを物語るのに充分迫力にあふれ、ときに彼らの動きによって船が大きく傾いたりするなんてことも(もちろん安全が確保された範囲なのでご安心を)。

そして何と言っても小笠原での楽しみはクジラと一緒に遭遇できるかもしれないイルカたちの姿。

©小笠原村観光協会

ミナミバンドウイルカハシナガイルカをはじめ、小笠原近海には約20種類の鯨類が回遊しているので、ホエールウォッチング中に彼らに遭遇することも珍しくありません。海のコンディションがよければ海に入って野生のイルカたちと一緒に泳ぐドルフィンスイミングのチャンスもあります。

©小笠原村観光協会 自然や動物にストレスをかけずに楽しむ

もちろん、クジラやイルカたちとの出会いはその時の運であり、天候や海上のコンディションにも大きく左右されますが、小笠原では各ツアーやガイド同士が常に情報をシェアしているので、クジラやイルカとの遭遇率も高いと言います。とはいっても、一度にあまりにたくさんの船が一箇所に集まってしまっては動物たちへのストレスとなるので、イルカの場合ひとつの群れにアプローチできるのは一度に4隻までというルールが定められています。

©小笠原村観光協会

クジラやイルカたちに負担をかけるようなやり方は、小笠原では絶対にありません。ホエールウォッチングは人間のためのアクティビティですが、あくまでクジラやイルカたちの楽園をちょっとだけ覗かせてください、というスタンスなので、私たちも心置きなく楽ませてもらうことができます。

アクセスは快適な船で

さて、気になる小笠原へのアクセスですが、昨年新しくなった「三代目おがさわら丸」で東京竹芝桟橋から父島二見港までは24時間の旅。24時間と聞くと驚くかもしれませんが、それまでの二代目おがさわら丸の時は25.5時間、1972年の就航当時はなんと44時間もかかっていたのですから、この24時間というのは喜ばしい数字。

そして「三代目おがさわら丸」の快適さは、島民やリピーターの間ではすでに絶大なおスミ付き。屋上のフリースペースや誰でも自由に利用できるラウンジ空間があり、豪華な特別室やデラックスといった個室でなくても快適な旅が過ごせるよう設計されています。2等寝台(エコノミー)が、かなりゆったりとデザインされた寝台車のような感じと表現すればわかりやすいかもしれませんね。レストラン売店等の施設やシャワー室も完備され、何より24時間好きな場所を歩いたり、寝そべったり、座ったり、自由に過ごすことができるので、ビジネスクラスで欧米に行くよりも、エコノミーで小笠原へ行くほうがずっと楽ちんで快適というわけです。

遠くの異国よりも、まずは日本の自然をもっと知りたい! そんな人こそ東京都の楽園を訪ねてみてはいかがでしょうか。

小笠原村観光協会

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