ふだん私たちは無意識的に呼吸を行っていますが、怒りや悲しみ、恐怖、驚きなどの感情の変化により呼吸の深さや速さが左右されるなど、呼吸と感情の関係は密接であることがわかります。
その関係性はヨガでも取り入れられており、ヨガでは呼吸によって感情をコントロールすることを意識し、穏やかな感情であるときの"深くて長い"呼吸を目指します。今回は日常生活で使える、イライラをしずめるための呼吸のポイントを紹介します。
1. 思いきりため息をつく「ため息をつくと幸せが逃げる」と言われるように、ため息をつくことに良いイメージはありませんが、ため息をつくと肩の力が抜けて緊張がほぐれます。大きく息を吐き出した後は、自然と深く呼吸が入るので頭もからだもリラックスできます。お腹にたまったモヤモヤを全部吐き出すくらいの気持ちで、大きくため息をつくのがポイント。
2. 深呼吸を繰り返すため息をついた後は、そのまま深呼吸を数回繰り返します。鼻から吸って、空っぽになった肺にたっぷりと空気を送りこむ気持ちで行いましょう。吸いきったら10秒ほど息を軽く止めてから、ゆっくりと細く長く吐き出していきます。これを数回繰り返すうちに心のおりが吐き出されたかのように心もからだも軽くなっていきます。
イライラの原因にもよりますが、我慢することでやり過ごしているといつか爆発してしまいます。人の心はそんなに寛大ではないのです。そのことを自覚して感情をコントロールする術を知っていれば、今よりずっと穏やかな日々を送れることでしょう。
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