昨年は、スーパーマーズやストロベリームーン、68年ぶりのウルトラスーパームーンなど、天文の話題が盛りだくさんの1年でした。それでは2017年は......早速、注目の天文現象&こよみのイベントをご紹介しましょう!
2017年注目の天体イベント しぶんぎ座流星群(1月3日~4日)三大流星群のひとつで、毎年1月4日頃に活動のピークを迎えます。2017年の見頃は、1月3日23時過ぎから4日未明にかけて。詳しくは明日(1月2日)公開の記事をご覧ください!
旧暦閏5月(6月24日~7月22日)月の満ち欠けを基準とする旧暦の平年は約354日。このまま年を重ねていくと、季節と日付に大きなズレが生じるため、2~3年に1回の割合で「閏月(うるうづき)」を挿入して調整します。今年は、その閏月がある年で、5月の次が閏5月になります。旧暦では1年が13ヵ月(384日!)になるので、ちょっと得した気分です。
部分月食(8月8日)未明から夜明け前にかけて、全国で部分月食が見られます。部分月食とは、月の一部分が地球の影(本影)に入りこむことで、月が欠けているように見える現象のこと。今回はあまり大きく欠けませんが、肉眼ではっきりとわかるでしょう。
中秋の名月(10月4日)中秋の名月とは、旧暦8月15日のお月様のこと。昔から、1年のうちでもっとも美しい月とされ、お月見をするのが習わしです。中秋の名月と満月は必ず一致するわけではなく、10月の満月は6日。そのため、少し欠けた状態の名月となります。
2017年最大の満月(12月4日)巷では、2017年は「スーパームーンがない年」といわれていますが、スーパームーンは学術的な定義がありません。12月4日は、2017年のうちで地球に一番接近したタイミングで満月になり、見かけの大きさが年内最大になります。地球と月の距離は35万7000km台まで縮まりますから、スーパームーンといっていいでしょう。
ほかにも、毎年同じ時期にめぐってくる流星群や、惑星同士が接近して見える現象など、2017年も星や宇宙を楽しめる機会がいっぱいあります。その都度、詳細を紹介する予定なので、どうぞお楽しみに。
年末年始のお休みが終わると、誰もが仕事や家事などに追われる日常へ戻ります。目の前のことに精一杯になるかもしれません。でも、そんなときこそ、空を見上げてみてください。星の輝きを目にすれば、肩の力がふっと抜けて、気持ちが少し楽になるはずです。
本連載が、自分とは無縁に感じる星や宇宙の世界をぐっと引き寄せ、日々の暮らしをより楽しく、心豊かに過ごすきっかけになったら嬉しく思います。それでは本年も、よろしくお付き合いくださいませ。
image via shutterstock
コメント
コメントを書く