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断崖絶壁。東京なのに、たどり着くことが難しい「青ヶ島」へ【前編】

2016/12/16 12:30 投稿

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せっかく旅をするなら日本で一番たどり着くことが難しい島に行ってみよう。

身近にあるものを見て感じてデザインをするより、まだ多くの人が見ていない文化や土地を知った方が、よいアイディアをもらえると思ったから。いろいろと調べていくうちに気になる島を見つけました。

青ヶ島(あおがしま)

鬼ヶ島のような響きの名前にワクワク。そして何より、その地形に驚いたのでした

青ヶ島は、伊豆諸島の最南端に位置する二重カルデラの特徴的な地形の火山島。そう、なんとこの島、東京都なのです! 島の周囲は全て断崖絶壁。もちろん泳げません。島の人口は現在約168人。東京都でありながら日本一人口の少ない村

ちょうど黒潮の真ん中に位置するため、大シケになると大変でひどいときは1カ月近く船が出ないことも。20日間帰れなかった人もいたそうな。

そんな面白そうな島、いくしかない! と、覚悟を決め、いざ東京の秘境、青ヶ島へ。まずは八丈島へ移動します。

八丈島の八丈富士はなかなかてっぺんを見せてくれないことで有名

八丈島の歩道に咲くハイビスカス

本来であれば就航率の低い船を避けて八丈島から青ヶ島までヘリを予約するのですが9人しか乗れないため、人気歌手のコンサートチケット並みに電話がつながらないので有名。私が行くときも、やはり予約が取れなかったので船で行くことに。青ヶ島の民宿は行き帰りのヘリの予約が取れていないと予約を受け付けてくれないことがあります。今回はなんとかお願いをして予約を受け付けてくれる民宿を見つけることができました。

船は週に4〜5日の運行で1日1往復、就航確率約50%。上陸できるのは選ばれし者だけ。と言われるほどの秘境。出航するかどうかは当日の朝にならないとわかりません。1日目は祈るように八丈島で一泊。

次の日、祈りが届いたのか天気は快晴。なんと、奇跡的に出航が決定したのです。

行ける!!!

そう確信した直後、トラブル発生。八丈島から羽田行きの帰りの飛行機が、帰りの青ヶ島丸の到着時間では間に合わない便であったことが発覚したのです! ヘリの予約を取れる前提で早めに飛行機を取っていたため、飛行機を取り直すことを忘れていて、この朝のタイミングで気付いたのです。もちろん帰りの船も出航する保証はありませんが、便の少ない島へ行くときは事前に時間をしっかり確認しないとこういうことになります

「あおがしま丸」港に停泊しているのにすでに大きく揺れています

悩んでいる時間はなく、とりあえず港までタクシーで向かいます。港にあおがしま丸を発見! すでにほかの冒険者たちが船に乗り込み始めています。悩みに悩み抜き、もう一度奇跡が起きて30人のキャンセル待ちの最終の飛行機に乗れることを祈り、船に乗り込みました。快晴でも海のうねりは関係なく発生します。そんなうねりに負けず、荒波にもまれること約2時間半。断崖絶壁の島が見えてきました。乗客ほぼ全員が甲板に出て、近づいてくる秘境と呼ばれる島を見つめます

島のまわりは断崖絶壁。湾がないため、港は波の影響を大きく受け、着岸にもテクニックが必要なんだそう

こ、これが港!? と、ちょっと驚きのビジュアル

青ヶ島の港は港というよりなんだか工事現場のよう。ついに奇跡的に青ヶ島に上陸です!

>>後編に続く

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