相手が変わるためには、あなたの習慣を、相手の潜在意識に影響を与えることができる習慣に変えてあげればいいのです。
(『相手を変える習慣力』P15より引用)
相手を変えたい、変わってほしいと思っているということは、その相手に少なからず不満があるということですよね。100%良好な関係の相手に対して変わってほしいと思うことはまずないと思います。
相手を変えたいのであれば、変えようとしないこと。
(『相手を変える習慣力』P87より引用)
たとえやさしい言い方だったとしても、「こうした方がいいよ」とアドバイスされると相手は「ダメ出しをされた、否定された」と感じます。何度もそれが続くと「どうせわかってもらえないから」という理由で相手の潜在意識はあなたとの間に壁をつくりはじめます 。
相手を変えようとはたらきかける前に、まずは承認すること。相手を認めてあげること。これにより相手はあなたのことを「よき理解者」だと認識し、あなたの言うことを素直に受け入れる状態へと変わっていくのだそうです。
取り入れやすい「ラポール・テクニック」とは?本の中では「ラポール」という言葉が何度も出てきます。ラポールは人間同士の深い信頼関係のことを指し、相手が自然に変わるためにはなくてはならない必要な状態なのだそう。
すぐに取りいれて習慣化しやすい3つのベーシックな「ラポール・テクニック」が紹介されています。1つめは「ペーシング」、相手と会話や呼吸のペースを合わせること。2つめは「ミラーリング」、さりげなく目の前の相手と同じ動作を取ってみること。こうすることで無意識に私たちは相手と自分が似ているという安心感を抱くのだそうです。
最後の「バックトラッキング」は簡単にいうとオウム返しのこと。たとえば相手が「じつはこんな失敗をしてしまって......」と切り出したときに、「そうか、そんな失敗をしてしまったんだね」と相手の言葉をリピートする。それだけでなんだか相手から認められているような感じになりますよね。ここで「なぜそんな失敗をしたの?」と聞いてしまうと、相手の潜在意識は「批判されている」と感じ、ラポールの関係が築きにくくなってしまうようです。
仏教では自分の見ている世界は自身の心のあらわれだという考え方もあります。もし不満を感じている相手がいたとしたら、まずは自分の心の有り様を観察し、自身の行動を変えてみるといいかもしれませんね。
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若者「そこまでして関わりたくない。」