そもそも、人にやさしくできなければダメだ、人をうらやんだらダメだ、小さなことでいちいちイライラしたらダメだ、なんて誰が決めたのでしょう。世間?社会?文化? いえ、自分です。残念ながら、自分なのです。誰かがそう言ったかもしれません。たくさんの人がそう言うかもしれません。でも、それは数あるうちのひとつの意見にすぎません。それでもそれを「その通りだ」と採用しているのは自分なのです。
自分自身に、それが感情であれ考えであれ言動であれ、いちいちこれはいい、これはだめ、と誰よりも厳しいジャッジをくだしているのは、自分自身です。どんなふうに責めれば「効く」のか。どんなところをつかれると痛いのか。それを一番わかっているのは自分です。だから、自分は、誰よりも自分に鋭い矢を向けられるのです。
それがどんなものであれ、自分の中にあるものすべてにちゃんとスペースをとってあげましょう。よくないこと、悪いこと、ひどいこと、醜いこと。そんなふうに思えるものであったとしても、それを持つ自分にOKを出してあげましょう。無条件の愛を他者に向けようとがんばるまえに、まずは自分に無条件の愛を差し出しましょう。自分が持っていないものを、人に差し出すことはできません。
今日の1枚:猫ってよく毛繕いをしているんですが、起きている時間の40%を毛繕いに費やしているというデータもあるそう。私たち人間は自分の体のケアにどれだけの時間を使っているでしょうか。