自分のお腹まわりがコンプレックスだと感じているのは、世界中どこでも同じようです。フランス人の77%もそう感じているというアンケートがあるのだそう。ただ、腹筋をしたり極端に食べ物に気をつけるダイエットは気構えが必要なため、なかなか長続きしません。そこで今回は、ちょっと知恵を働かせ、簡単な心がけひとつでできる「ぼっこりお腹撃退法」をご紹介します。
バランスの悪い簡単な食事は、お腹の脂肪を甘やかす
外食やコンビニに頼る食生活は、手軽なのでついつい習慣になりやすいもの。でも、この習慣を続けた年数だけお腹の脂肪はストックされ続けていきます。さらに運動不足が加われば、刺激されない分お腹は柔らかくたるんでゆくのみです。なるべく自炊を心がけ、バランスのとれた食事を習慣に!
栄養素の過不足を見分ける
毎日の単調な食事では、過剰摂取しているものと不足している栄養素を見分けるのは難しいもの。おおまかに言うと、人口糖分、塩分、脂肪分、肉のタンパク質は過剰摂取しがちになり、逆に、ビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸、食物繊維などは不足しがちになります。そしてこのようなバランスの悪い食事は、ぽっこりお腹にとって絶好の環境。そこで、一週間のメニューを自分なりにたててみて、栄養素が偏っていないかどうか判別する時間を持ってみましょう。まずは、ぽっこりお腹になりにくい環境作りを!
"第二の脳"である神経に耳を傾ける
フランスの専門家の話では、内臓は神経系と密接につながっているため、各神経系は"第二の脳"とも言える役割をしているのだそう。そして、私たちの腹部には、億単位もの神経細胞が存在しており、ストレスや緊張、心配事や不安があれば、すぐにお腹が痛くなるという仕組みになっています。だから"第二の脳"、つまり神経に耳を傾け、リラックスした環境をこころがけることが、お腹の健康につながります。
忙しくてあまり物を食べる時間がなかったり、病気で食事もろくにとれなかったりすると、お腹が前よりもへこんでいることに気がつきます。でも、これは長続きするものではなく、ぽっこりお腹はすぐに復活してしまいます。いかに栄養のバランスの良い食事をし、ストレスとうまく付き合うか知恵を使うことこそが、ぽっこりお腹とお別れする近道なのかも知れません。
[参照元:top santé]
photo by Thinkstock/Getty Images
text by下野真緒
南仏在住ジャーナリスト/エディター。東京都出身。慶応義塾大学法学部政治学科卒。女性ファッション誌編集部を経てフリーランスエディターに。パリ・南仏へ留学後、フランス南西部に移住。パリ発webmagazine・chocolatmagにて連載コラム「南仏新婚journal」、GLAM/GLAM MOMSサイトで「南フランスのいい予感。」その他執筆中。フランス人のライフスタイルほか、社会問題、時事ネタにも関心深い。