さつま芋は昔から主食として扱われることもあるほど栄養豊富。便秘の解消だけでなく美肌を助けるビタミンBやEの宝庫でビタミンCもたっぷりなので風邪予防にも効果的な優れた食材なのです。芋類なので太ると思いやすいのですが、ごはんやパンよりもカロリーが低く、思いのほかダイエットにも向いているという万能さが魅力。
そんなさつま芋を焼くだけ、のとってもシンプルな焼き芋ですが、それだけにお芋の種類や焼き方でかなり味は左右されるよう。
家庭ではもちろん石焼きなんて無理! でもおうちでも石焼きに近い、香ばしくて甘い焼き芋にすることが可能なのだとか。食メディア「FOODIE」で野菜のプロが伝授する焼き芋のコツがありましたのでご紹介します。
<作り方>
1. 甘さのためには「蒸す」が早道。蒸し器がなければ「鍋」+「ザル」でOK!
鍋に入る、直径3㎝くらいのさつま芋なら20分くらいで蒸せます。鍋からはみ出る場合、端を切るか、大きめの鍋に替えましょう。湯が少なくなったら、途中で足すこと。
蒸し器があれば、蒸し器でさつま芋を蒸しましょう。蒸し器がない場合は、写真のように鍋に入るザルを用意します。深さ3cmほど水を入れて沸騰させます。ザルにさつま芋を2~3本入れ、ふたをして加熱。竹串を刺してスッと通るくらいになればOK。
蒸すポイントは、必ず火力は中火~強火にして、常にグラグラと沸いている状態を保つこと。2.香ばしい焼き目をつけ、余分な水分を飛ばして「ほく甘」に
さつま芋をフライパンに入れ、ときどき転がしながら、全体にしっかり焼き目がつくまで5~10分焼きます。オーブントースターで焼き目をつけてもOK。
しばらくすると、あの石焼き芋の香りがキッチンにほわーんと充満します。表面にまんべんなく焼き目がついて、皮と実が少しはがれるようになれば完成です。
(「FOODIE」より引用)
ポイントは「焼く」、「蒸す」と二段階に分けること。一度に加熱しようとせず分けて調理することでじっくり火を通し、甘さを最大限に引き出します。そしてフライパンで焦げ目をつければ部屋中に漂うあの焼き芋のいい香り。文句なしに食欲がそそられます。
そして食べ方にまでポイントが。焼いてすぐ食べるのはちょっとご法度。さつま芋の甘さを最大限味わいたいなら粗熱を取ってからが食べごろなのだそうですよ。徳島の鳴門金時や石川の五郎島金時などは、ほくほくに仕上がるので焼き芋にはおすすめな品種とのこと。
そのまま食べるのはもちろん、ペーストにしてクッキーやケーキに練り込んだり、ドレッシングと和えてサラダにしてもさらに楽しくいただけそう。おうちで石焼き芋気分を味わえるコツがわかったら早速作ってみたくなりました。
[FOODIE]