10月末は夜になると結構冷えるので薄いコスチュームの人たちが震えていたりするのですが、今年は良いお天気に恵まれ暖かく、皆お気に入りのコスチュームを着て夜更けまでお祭り騒ぎでした。
月曜日だったので学校や仕事などは通常通りだったのですが、夕方になるとどこからともなくオバケたちが続々と現れ始めます。午後4時頃から子どもたちは「Trick or Treat ! お菓子をくれなきゃイタズラするゾ!」と言いながら一軒一軒、店や民家を練り歩き、1時間もするとカゴはごっそりスイーツでいっぱいに。
お菓子の種類やブランドも大体決まっていて、キャラメルをチョコレートでコーティングしたバーや棒付きキャンディーなど。とっても甘いものばかりなので、きっとNY中の子どもたちがその夜はシュガーハイになっていたのではないかと思います。
うちの娘も友達と一緒に大喜びで集めたものの、家に帰ってカゴをひっくり返してチェックしてみると、普段食べないお菓子が多いからか、選別すると意外に好きなものが少なくてちょっとガッカリ......。娘曰く、これが日本のお菓子だったら最高なのに!
けれど気を取り直して、大通りで6時から始まるパレードに参加し大盛り上がりで家に戻りました。私が急いで夕ご飯の準備をしていると、玄関の呼び鈴が何度も鳴ります。
友人たちと我が家で合流することになっていたので、来たかな? と思って出てみると、毎回「Trick or Treat!」と小さなオバケたちのおねだりではありませんか。
玄関に飾り付けもしていないし、時計を見たらもう9時過ぎなのに、続々と子どもたちが訪ねてきます。お菓子を用意していないし困ったなぁ......と思っていたら、娘が「わたしがもらったお菓子をあげていいよ!」と言ってカゴを急いで取りに行き、まるで一人前の大人のように小さな子どもたちにお菓子を渡していました。
仮装した友人たちとワイワイと楽しい時間を過ごし、夜は更けていきました。寝るときに電気を消すと、前日パンプキンをくり抜いて作ったジャック・オ・ランタンがキャンドルの光で揺らぎ、内側がうっすらと焦げて甘い良い香りが部屋に漂っています。オバケになった子どもたちはハロウィンの夜、どんな夢を見ているのかな......。
これまでのハロウィンにまつわるお話2015年 Trick or Treat ! お菓子をくれなきゃイタズラするゾ!
2014年 底なしに陽気なNYのハロウィン、そして感謝祭の季節へ
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