誰とでもすぐに仲良くなれる子がいる。ようは相手との距離を縮めるのが天才的に上手い人のことだ。そこには一つのコミュニケーションスキルが存在する。それは「自己開示能力」だ。 25歳 アパレル店員 ちほちゃん(仮名)の場合
ちほちゃんは合コンで知り合った職業混合チームのひとり。見ためは、アパレル店員か美容師かといった派手めなファッションで身を包み、とにかく明るい感じの子。だからと言って、第一印象から圧倒的ブッチギリでモテる子というイメージでもない。ただ、合コンという試合が進んでいくにあたって、彼女の魅力が垣間見えた。それは各自の自己紹介をしていく中での次のやりとりだ。
男性:「ちほちゃん、自分ではどういうタイプだと思うの?」
ちほちゃん:「すごく天然でドジなところがあるんだけど、どこでも楽しめるタイプだよ。」
この一瞬のやりとりの中にコミュニケーションの極意があった。
観察結果「自己開示能力が高い=弱いところを先にみせる」ちほちゃんの魅力は、自己開示能力が高いところだ。自己開示能力とは、言葉の通り自分をさらけ出す能力が高いということである。冒頭にも触れたとおり、会って早い段階から自分をさらけ出せる人は、すぐに打ち解けられる。やはり、先に心を開けば、相手も必然的に心を開くものである。ちほちゃんの場合は、計算でやっているようではないが、自分が天然でドジであるということを、素直に認めていてそれを人に言える素直さが武器だと思った。
ポイントは、あくまでもチャーミングと感じる程度の弱いところをさらけだしているところ。決して、男運がないとか、借金ぐせがあるなどのヘビーな部分を開示してはダメだしする必要もない。そこまでくると、さすがに、男もひいてしまう。
誰でも自分の弱いところは見せたくない。弱いところは仲が深まってから見せるものだと思いがちだが、コミュニケーションの極意としては、先にチャーミングなレベルの弱いところは見せておいたほうがいい。そうすることで、この子は俺に心を開いてなんでも話しているんだ、だから、俺も本音で話そうという、いいスパイラルがそこに生まれるのである。
イラスト・たなかみさき
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