飛びきり、ルックス、顔がいいわけでもないのに、なぜか男女問わず人気がある女性があなたの周りにもいると思う。そんな女性たちを私は知っている。僕は苦手としてきた女性とのコミュニケーションを克服するため、人並み外れた場数を、合コンという戦場で積んできた。

その中で得意な観察力でずっと注意深く、色んなタイプの女性を見てきた。結論から言ってしまうと、男女ともに人気があるということは、世の中に溢れている薄っぺらい表面的なモテ術なんかではない。どちらかと言うときづくかきづかないかくらいのディテールのコミュニケーションスキルだ。皆さんも明日から取り入れられるモノばかりなので、あとは、いかに自然に出せるかを自分で研究して欲しい。

32歳 会社員 さっちゃん(仮名)の場合

さっちゃんは、私が主催した合コンで知り合った一見普通の会社員。芸能人に例えるとと言いたいところだが、その時にいた友達が、「俺の地元の友達に似てる」とよく伝わりづらい、かなり失礼なことを言った記憶がある。確かにと思ったが、合コンの場で口に出すのはマズイだろう。その場の凍りつかす雰囲気や読めない友達は、二度と私が主催する合コンには連れていかない(2軍落ち)。

さて、女性も30代になれば、社会にそれなりに揉まれて気配りは人並みにできる子が多い。このさっちゃんが、魅力的だなと思ったのは、こんなやりとりからだ。たまたま、このとき、風邪気味だった私は、よく鼻をズルズル言わせていた。

そんな自分を見かねて、さっちゃんが、「風邪ひいてるの、大丈夫?」とティッシュを差し出してくれた。この行動こそが、さっちゃんを放っておけなくなったポイントである。

観察結果「気配りの先のこ・こ・ろ配り」

さっちゃんの魅力は、気配りの先の最上級、こころ配りまでできたところである。具合が悪い人がいたら、「大丈夫?」までは誰でも言えることである。ただ、その先で、使うか使わないかはわからないが「ティッシュ」を差し出してくれたその気持ちがすごく嬉しかった。勝手な想像だが、結婚してもそのちょっとしたこころ配りをいつもしてくれるんだろうと妄想までしてしまう。こころ配りをし過ぎて、嫌に思う人なんて誰もいないということ。だから、つねに好きな人だけじゃなく、誰に対しても実践しておくことで自分のものにして欲しい。

僕の思うコミュニケーションの極意は、相手の記憶に残るということ。だから、人と同じことをやってもしょうがない。プチ感動を相手に感じてもらうことを意識すれば必然的にこころ配りのグレードはあがるはず。思いたったら実践を!

イラスト・たなかみさき

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