その理由は女性ホルモンにあります。女性は年を重ね、閉経が近づくと、骨がもろくなりがちです。女性ホルモンは妊娠や出産に関係していますが、実は骨にも大きくかかわっています。骨は肌と同じく新陳代謝をくり返していて、このしくみに女性ホルモンが関係しています。そのため、分泌が減ると骨が弱くなる傾向に。しかも日本人は、食事からのカルシウム摂取量が慢性的に不足気味。年を重ねるごとに、「足の小指をぶつけた」「つまづいた」といった些細なことで骨折をするケースが増える傾向にあります。
骨を強くするのに見落としがちなコラーゲン骨はすぐに生まれ変わるわけではありません。だから早めのうちからコツコツとケアをするのはとても有効です。そこで、いまからできることを考えてみました。カルシウムが大切なことはよく知られていますが、意外に見落としがちなのが、コラーゲンの材料をとることです。
というのも、骨の構造を支えている骨基質は主にコラーゲンでできていて、ここにカルシウムが沈着してできているから。コラーゲンの材料はタンパク質と鉄、ビタミンCです。フレッシュな野菜と肉をたっぷりととって補給を。コラーゲンは美しい肌づくりにも関係しているので、肌へのフィードバックが期待できるのもうれしいですよね。
さらに、日光を浴びることも効果的。カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDは、紫外線を浴びることで体内で作られます。もし日焼けが心配なら、手のひらを15分ほど紫外線に浴びるだけでも。
私の尊敬する栄養カウンセラーの定真理子先生は、還暦を迎えたいまも颯爽とヒールをはきこなしていて、その姿がなんとも素敵です。私も、いまからできることを始めたいと思います。
photo by Thinkstock/Getty Images
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