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ゼロから作った日本人向けオーガニックコスメの先駆け、MIMC北島社長にその発想を聞く【前編】

2016/09/09 22:30 投稿

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メイクしながらスキンケアができる、新発想のオーガニックコスメブランド「MiMC」は、化学者だった北島 寿さんが、自らの経験から、本当に使いたいものをと作り上げたブランドです。なぜ、化学の道から真逆ともいえるオーガニックに? そこにあった切実な思い、ご自身のオーガニックなライフスタイルについてうかがいました。

一日中スキンケアという新発想

感度の高い女性たちに支持され、ファッション誌のコスメ対決にも取り上げられるほどいまや定番コスメとなったMiMC。ミネラルファンデーションだけでなく、アイシャドウやチーク、リップなど、オーガニックとしては珍しいリアルに使えるカラーアイテムが数多く展開されています。しかも、肌に負担をかけないのではなく、メイクしながらスキンケアするという、忙しい女性にはうれしいラインアップ。あるといいなを実現していく北島社長の発想はとてもユニークです。

ーー化学者を目指して研究されていたのに、真逆のオーガニックの世界に進まれたのはどうしてですか。

北島社長:じつは、研究生活をしていたときに、化学物質過敏症とアトピー性皮膚炎を発症してしまい研究が続けられなくなってしまいました。化学の力で治すことも考えましたが、薬だけに頼るのは「毒を持って毒を制す」という状況で、どうしても何らかの副作用が起こってしまいます。そこで、ほかの方法で治すしかないのかなと感じ、オーガニックの方向へ進むことにしました。

当時、すでにオーガニックのスキンケアが豊富だったアメリカに行き、1ヶ月くらい、できる限りの種類のオーガニックのコスメを試しました。日本人とは肌の色も違いますが、質感も違います。角質層が薄く透明感のあるアジア人の肌に合うものがなかったのです。特にメイクアイテムは、肌にはやさしいですがアジア人の肌に合うものが少なく、色は褐色系で濁ったものが多く、時間が経つとくすんでしまいがちでした。そこで、ないのなら、一から作ってしまおうと会社を設立しました。

ないのなら作ろう!

ーー肌の質が違う、言われてみればそうですね。でも、いきなり会社をつくるというのもはすごい行動力。MiMCならではのこだわりは、どんなところですか。

北島社長:肌にやさしいだけではなく、日常生活のほかに撮影や結婚式でも使えるものを作ろうと考えました。「メイクでスキンケア」ですね。スキンケアの処方で色をのせるといった感じです。ケアしながらメイクできれば、24時間スキンケアしていることになります。普段は負担を感じませんが、休日にノーメイクにするという人は、無意識でメイクをしたくないと思っているはずだろうと。だからみそ汁や野菜のような健康とからだを作る毎日の食事のようなメイクアイテムにしたいのです。

ーーよくばりな女性を満足させてくれるアイテムたち、開発するにあたって難しいところは?

北島社長:色を出すのが難しいですね。オーガニックであざやかな色は特に難しく、クリームチークにはイエローパプリカや、スーパーフードのサジーのオイルを加えて、オレンジを出しています。食べられるものから色を作っているのでリップとしても使え、万が一口に入っても安心です。

まさに、食べるようにメイクができるというわけです。ご自身の経験からオーガニックコスメの会社をスタートさせた北島社長ですが、働く女性として、妻として、母としての切り替えも絶妙です。後編では、参考にしたいオーガニックライフをご紹介します。

>>後編に続く

お話を伺った人:北島 寿さん

株式会社MIMC 代表取締役/東北大学大学院博士課程前期理学研究科修了。国内の自然派化粧品会社を経て、本場アメリカでオーガニック化粧品を独自に研究。
日本人のための100%ナチュラルのミネラルを主としたコスメ「MiMC」を創設。二児の母。

[MiMC]

写真・中山実華

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