スピードをゆるめて、体の声をキャッチする。疲れているから休みたい、なんかやる気がでないからゆっくりしたい。いろいろあるでしょう。そんな声が聞こえてきた時、思考はどんな言葉を発するでしょうか。「OK、今日は会社を休もう!」それなら、自分の中で調和がとれていますから問題ありません。

でも、多くの場合、「いやいや、そんなこと言ってもこの仕事は終わらせないと」「やる気が出ないのは私が怠け者だからだ!」「みんなに迷惑がかかるし、休めるわけないじゃん」......そんな感じでしょうか。

いろいろな声が出てきそうです。私たちは、自分に対しての言葉がもっとも痛烈です。なぜなら、自分のことですから、自分が何を言われたら耳が痛いかよくわかっているからです。

心と体の発するメッセージと思考が繰り出す痛烈な言葉。どちらも一度ひとつのテーブルにのせてみます。そうして深呼吸。しばし眺めてみましょう。どちらも自分の一部ですから、どちらも同じように大切に扱います。痛烈な言葉はそのまま受け取るとダメージが大きいですから、その言葉が出るにいたった意図を慮ってみます。休まずに動き続けると、何が起こるのかな? そんな問いを自分にかけてみてもいいかもしれません。達成感を味わいたいとか、役に立ちたい、仕事を通して成長したい、認めてほしい......。自分にとって痛くない言葉に変換されるまで時間をとります

スピードに乗って走っているような状態では自分の声を聴くのは難しいですから、ゆったりとした呼吸を意識します。そうして自分の中にあるものすべてに光をあててみます。それはどんなものであっても、そこにあることが許されているものです。自分の中にあるすべてのものをただ認知する。それを排除しようとせず、そこにあることをよしとする。そんなふうにしてただ見つめることは、マインドフルなあり方です。マインドフルな状態で自分の行動を決めることで、これまでとはちょっと違う何かが生まれるかもしれません。

今日の1枚:

高く澄んだ秋の空だなあと思っていたらススキが陽光を受けてキラキラしていました。道に咲く花や草をきれいだなあと思ってふと足を止める。そんな時間を大切にするところからはじめてもいいかもしれません。

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