原料は柿だけ。天然の酵素が生きる柿酢
「柿の神髄」は簡単に言うところの柿酢。ただ、ほかの柿酢にはない魅力があります。それは原料がいたってシンプルかつ、お酢のなかに酵素が活きているということ。厳選した柿だけを原料として、一切の添加物はもちろん、水を一滴も加えること無くつくられています。
さらに、発酵醸造の過程で育まれた酵素を消滅させないように、非加熱のままパッケージングされているのもポイントです。これは、"純粋な柿酢でありながら酵素酢"とも言える、めずらしいお酢なのです。
難病がきっかけではじまった酵素酢づくり
つくっているのは、千葉県にある酢之宮醸造所の宮嵜さんご夫妻。じつは、この酵素酢づくりは、ご主人の難病・潰瘍性大腸炎を治すための"食養"がきっかけでした。
酢之宮醸造所の宮嵜さんご夫妻/Photo by Masashi yoneda
自身の難病が完治した宮嵜さんはその後、"同じ病気で苦しむ人のために、酵素酢を届けたい"という想いで醸造所を立ち上げ、夫婦で苦節10年、やっと納得できるものを届けられるようになったといいます。
「見えないものと向き合う」ことでしかつくれない逸品
宮嵜さんのお酢づくりは、手間ひまを惜しみません。酵素酢は、杜氏の丁寧な手仕事の積み重ねがあってこそできるもの。ひとつ間違うと大きな失敗につながるため、気を抜けないのだそうです。
柿のヘタをひとつひとつ手作業で取りのぞき、仕込み → 一次発酵 → 搾り → 二次発酵という過程をへて酵素酢にしていきます。
そんな酵素酢づくりのなかで宮嵜さんが大切にしているのは、目に見えぬものと向き合うこと。酵素をつくりだす見えない微生物たちにとって、育ちやすい環境を用意してあげるのもそのひとつだそう。
「目に見えるものだけでなく、ぼくたちは目に見えないものからも影響や恩恵をうけて生きているということを常に心がけてお酢づくりをしています」
宮嵜さんの言葉には、お酢づくりという枠を超えた、物事の真髄をみせられたように思いました。
熱い想いのこもった、酢之宮の酵素酢。体調を崩しやすいこの時期におすすめしたい逸品です。お酢に含まれる有機酸だけでなく、からだに必要な酵素などのチカラの源も一緒に摂取できるのが気に入っています。
Photo by Masashi yoneda
柿酢を炭酸水で割るととても飲みやすく、いっそうおいしくいただけますよ。
取材協力/酢之宮醸造所
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