夏の海水浴を楽しみにしている人にとっては大敵のクラゲ。しかしよく考えてみると、クラゲってなんだか不思議と繊細な雰囲気を持ち、気になる存在。海の中でフワフワとダンスする様子は見ていて楽しく、癒されます。そんなクラゲにこの夏、会いにいきませんか。

知られざるクラゲの世界

山形の鶴岡に、そんなクラゲ専門の水族館があります。「加茂水族館(通称「かもすい」)」には、世界一のクラゲ水族館と呼ばれるクラネタリウムが存在。神秘的で、時に宇宙遊泳のように動き回る50種類以上のクラゲたちがお出迎えしてくれます。ゆったりと足をのばして優雅に泳ぐクラゲも要れば、せかせかしたちいさいクラゲたちが動き回る様子も。種類や個体によってまちまちの性格を観察することができ、非常に興味深いです。

なかでも圧巻なのは、直径5メートルのミズクラゲの水槽。暗闇空間の中、ブルーのライトによって照らし出された大群を目の前に、さながら自分自身も海の中を漂っているような不思議な感覚になります。吸い寄せられるように、うす暗くヒンヤリした空間の中、ずうっと見入ってしまう。じつは短命というクラゲは環境をきっちり管理しても半年、長くて一年もたないのだそう。そんなことを考えたら、きっとこの夏にしか会えないであろう彼らをはかなさが一層愛おしく思えることでしょう。

クラゲを手のひらに「パチリ」

かもすいではクラゲに関する学習会を開き、生態や繁殖について学ぶこともできます。また希望する小学校や病院などの公共の施設に「クラゲ飼育水槽」貸出サービスも行っており、海と共に生きる私たちの身近に住む命を観察し、さらに興味を深める活動を行っているのです。

とくに夏休みには、子どもたちの体験学習としてもおすすめ。手の平にクラゲを乗せたような光のトリック写真を写すことも人気だそうで、ぜひ記念の一枚を収めたいですね。日本海沿いあるので、帰り道においしい魚料理などを満喫する機会もたくさん。忘れられない夏になりそうです。

加茂水族館

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