ワインカントリー、ナパを旅する
サンフランシスコから北に1時間ほど行くと、あたりは見渡す限りのぶどう畑。ワインカントリーと呼ばれるこのあたりは、ぶどう以外の野菜や果物も採れる場所。恵まれた食材の宝庫にはトップシェフたちがこぞって店を出し、ワイナリー併設のスパ・リゾートなども充実しているのです。私は今回、そんなリゾートの一つ「メリテージ・リゾート&スパ」というところに泊まり、ナパを旅してきました。リゾートからナパの街までは、シャトルバスも出ているので、車の運転を気にせず、みんなで街に飲みにいくこともできます。
ワイナリー「ケンゾーエステート」へ
ワインカントリーの楽しみは、やはりワイナリーめぐりに尽きますが、このあたりには何百ものワイナリーがあるので、行ってみたいところを探すのは至難の業。そこで私は日本人が行きやすく話題性のあるところをセレクト。「ケンゾーエステート」に足を運びました。
「ケンゾーエステートは、「ストリートファイター」などを生んだ日本のゲームメーカー、カプコンのCEO、辻本憲三氏が私財を投じて造ったワイナリー。
東京の中野区に匹敵する470万坪の土地は1990年、テーマパークを造るべくカプコンが購入したそうですが、周囲のワイナリーから、土地の一部を貸してほしいという声が相次ぎ、辻本氏はこの土地がブドウ栽培に理想的な場所であることに気づいたそうです。
そこで、人に貸すくらいなら自分がワイン造りを始めようと、カプコンから土地を買い取り、本格的なワイン造りが始まったのだそうです。」
(現地取材による)
セレブ気分に。パティオでテイスティング
エントランスから続く広大な敷地を車で約5分、たどり着いたテイスティングルームは、日本の蔵を思わせる佇まい。ここでは、日本人客には日本人スタッフが対応してくれるので、言葉の心配なく色々尋ねることができます。
ティスティングは4種で、人気の2種「あさつゆ(白)」「紫鈴rindo(赤)」の他「明日香asuka(赤)」「結yui(ロゼ)」などで、ティスティングルームから続くパティオで楽しむことができます。またここでは、ワインとともにナパの人気ビストロ、「ブション」のサンドイッチが楽しめるランチコースもあり、青空のもと、ぶどう畑をながめながらのパーティーは、ちょっとしたセレブ気分にひたれます。
〈ケンゾーエステート3つのティスティングコース〉
(1)30mlティスティングコース $50
・4種のワイン各30mlティスティング
(2)60mlティスティング&ツアーコース $80
・ワイナリーツアー
・4種のワイン各60mlティスティング
(3)60mlティスティングランチ&ツアーコース $110
・ワイナリーツアー
・ 4種のワイン各60mlティスティング
・ブション特製サンドイッチ
*ウェブサイトからの申し込みはご希望日の7日前までに。それ以降での申し込みは直接、現地ワイナリーのコンシェルジュデスクまで。電話かメールで(英語のみ)。
電話:1+707-254-7572
Mail: concierge@kenzoestate.com
ディナーはカリフォルニア風の焼き鳥レストランで
ディナーに訪れたいのは、ナパで最初に設立された「フリーマークアビー」という歴史的ワイナリーの中にオープンしたばかりの、カリフォルニア風焼き鳥レストラン、「TWOBILDSONESTONE」(日本語にしたら、一石二鳥! )。
1皿5ドルからの小皿料理は、日本の居酒屋感覚です。ヒラメの刺身や焼き鳥、サーモンの西京味噌焼きなどがあって、すこしずついろんな種類を食べたい女性にはぴったり。ポーション多めの料理がほとんどのアメリカで、これはうれしい限りです。
また、様々なアワードに輝くスターシェフ、Douglas Keane氏は、京都や東京、仙台などで日本料理を勉強したそうで、アメリカ人にも受ける日本のメニューを目指しているとのこと。広い店内はおしゃれなアメリカ人でいっぱいでした。
ナパやソノマに代表されるワインカントリーは、ブドウの収穫を前にこれからがもっとも良い季節。日照時間は長いですが、からっとして涼しいので過ごしやすく、団体客もいないのでゆったりとリュクスな時間を楽しめます。
これからの季節は、有名観光地からちょっと足を伸ばしてワインカントリーを旅してみませんか?
(取材協力・カリフォルニア観光局,ケンゾーエステート,ジャクソン・ファミリー・ワインズ)
[メリテージ・リゾート&スパ,フリーマークアビー,TWOBILDSONESTONE]
この記事を気に入ったら、いいね!しよう。
Facebookで最新情報をお届けします。
コメント
コメントを書く