そのうちのひとつが、みかんと梅の産地として知られる和歌山県田辺市。数年前に、みかんを使ったスイーツイベントにトークショーゲストとして参加して以来、『暮らすように旅する田辺』という観光案内パンフレットを作ったり、観光ツアーを開催したり、田辺のみなさんと交流が続いています。
新しいお店や施設ができたこと、テレビの旅番組で取り上げられるとき。様々な場面で田辺の仲間として喜んだり応援したり、日常のふとしたとき「また田辺を訪れたいなあ」とのどかな風景を思い出します。
そんな慕わしい田辺から、新たな名物が届きました。昭和9年から3代続く和菓子の老舗「菓匠 二宮」の「闘鶏まんじゅう」です。二宮が所在するのは、熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社、熊野三山全ての祭神を祀る別宮的存在として熊野信仰の一翼を担ってきた「闘鶏神社」の参道沿い。
闘鶏神社は、武蔵坊弁慶の父と伝わる熊野別当湛増が、源平合戦の際に紅白の鶏を戦わせ、白い鶏が勝ったことで源氏に味方すると決め、源氏が勝利するのに大きな役割を果たした伝説からその名が付き、勝負の神様として御利益があると言われています。
町に伝わる伝説にちなんでできあがった紅白の闘鶏まんじゅう。白い鶏は柚餡で、紅い鶏は梅餡。どちらも田辺の名物です。店頭では1つからでも購入できるそうですが、9個入りの箱は、なんとトントン相撲ができる仕様。付属の紙製の「関トリ」で、遊びながらおやつの時間を過ごせます。伝説では白い鶏が勝利したことから、合格祈願やお見舞いに、白い鶏だけを詰めてもらうこともできるそう。
お菓子の発案とデザインを手がけたのは、イラストレーターの大神慶子さん。先日、Topawards Asiaで受賞したPeople Treeのフェアトレードチョコレートのパッケージも大神さんのイラストです。数日間、田辺で合宿のような生活を送り、ともに『暮らすように旅する田辺』を作った仲間が、田辺らしいお菓子をと、職人さんと一緒に完成させたお菓子。少し気が早いけれど、酉年の来年は、新年のご挨拶に配りたいと思っています。
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