彼女が愛とともに生きる理由
約2年半の結婚生活に終止符をうった彼女は、傷ついた自分を癒すために旅立ちます。トルコにインド、タイ、ネパール、ミャンマー、マレーシア、アラブ首長国連邦など、あらゆる場所をおとずれたパブリナ。
その傷心旅が特異なのは、行く先々で写真にうつる彼女がウェディングドレスに身を包まれているからです。一見すると、まだ結婚というものにしがみつきすぎてしまっているのかもと、少しだけこわくも感じます。
The travelling brideさん(@the_travelling_bride)が投稿した写真 - 2016 2月 22 9:22午前 PST
マレーシア、クアラルンプールにて。ヨーロッパの人にしてみたら、アジアには人を癒すような、不思議な力があるのかもしれない。
The travelling brideさん(@the_travelling_bride)が投稿した写真 - 2016 1月 25 8:07午前 PST
ネパールのモンキーテンプルにて
The travelling brideさん(@the_travelling_bride)が投稿した写真 - 2015 12月 4 8:55午前 PST
インド、タージマハールを目の前に
彼女がウェディングドレスとともに写真をとるのは、「結婚生活が終わっても、私はまだ愛とともに生きている」というメッセージをこめたかったから。世界中の愛にやぶれた女性たちが元気になるように、そしてあらたな一歩を踏み出せるように応援したくてプロジェクトを始めたそう。人生のなかで皆が一度は経験するさまざまな形の「別れ」。どのように向かいあったら元気になれるのか、良い方法はあるのでしょうか。
弱さを理解し、一人の自分を大きな愛で「包み込む」
離婚のあとのトラウマを専門にあつかう精神科医、エバ・ブロダレック氏によると、別れというものはいつも突然やってくるもの。特に別れを切り出された方は、まるでジェットコースターのように悲しさや怒り、理解などの段階を行ったりきたりすると言います。悲しみを取りのぞくことは、だれにもできません。
しかしプロダレック氏は『Man muss seine Leidenspower nutzen』のなかで、次の方法を段階を踏んで試すことが、できるだけ早く心を癒すのに効果的だと語っています。
・無理に楽しいことをしようとすると、かえって痛みや苦しみが大きくなってしまう。自分の価値を高め、自信をとり戻すような「自分のための何か」を一人でする。
・環境を変える。思い出は捨てなくてもよいが、写真なども一つにまとめてちがう場所へ。
・細かいことをあれこれ他人に話さない。別れや離婚のことを話すのは、親族や口のかたい親友だけにする。
・別れを決めたら、できるだけもう会わず連絡もとらない。「友達のままでいる」のはおすすめしない。
・「失うものは何もないんだ」と自分のできること、ずっとやりたかったことにチャレンジしてみる。
(『Man muss seine Leidenspower nutzen』より引用翻訳)
もちろん、人によって次への一歩を踏み出せるスピードの速い人もいれば、そうでない人もいます。クリスマスや誕生日など、行事のたびにまた思い出してつらい思いをすることも。人のこころはそんなに簡単ではありません。
しかしいつまでも被害者として過ごすのではなく、自分で何かを考え選択する機会を多く設け「自分で自分をひっぱりあげること」により、悲しみから立ち直るスピードも変わってきそう。この別れをいつか振り返ったとき、成長した自分がみえてくることでしょう。
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