ピチは、モチモチとした食感が魅力の、まさにうどんのような太麺パスタ。パスタ生地をこねる作業に加えて、短冊状に切り分けた生地を、手のひらでひねりながら伸ばしていく作業がなんとも楽しいのです。
以前、生パスタ教室に参加して教えていただいたレシピをご紹介します。
自分で作るから、さらにおいしい生パスタ
ピチの作り方1. 麺打ち台の上にセモリナ粉とひとつまみの塩をのせ、小麦粉の真ん中に穴を開け水を注ぐ。フォークで小麦粉の堤防が崩れないように混ぜて、全体的に混ざったら手でなめらかになるまでこねる
2. ラップに包んで15分くらい休ませたら、麺棒で5ミリくらいに伸ばし、包丁で5ミリくらいに細く切る
3. 切ったパスタを手の腹を使って丸めながら伸ばす
「ミニトマト・バジル・にんにくのソース」の作り方ピチには、ミートソースのように重めのソースも合いますが、ここではミニトマトを使った、簡単さっぱりソースを紹介します。
1.フライパンにオリーブオイルとにんにく(つぶしたもの)とトウガラシ半分を入れ弱火にかける
2.にんにくに色がついたら半分に切ったミニトマトを適量加える
3.バジルをちぎって加える
4.ゆであがったピチを加え、塩コショウで味をととのえる
※ゆで汁を少々加えて水分を調節することがポイント(イタリア料理・生パスタ教室「ラ・スフォリーナ」より引用)
さらさらのセモリナ粉が、自分の手のなかでしだいに姿を変えていくのがとても不思議。粘土遊びの感覚で熱中しているうちに、気分もすっきりしてきます。
乾燥パスタに比べて茹でる時間がすこし短いことを考えると、慣れてしまえば案外手早くでき、重宝する生パスタです。つくるたびに太さや歯ごたえが違うのも、ホームメイドならでは。家族や友人といっしょに楽しめるのも嬉しいポイントです。
つぎは、具を包む作業がおもしろい、トルテッリーニをつくってみようと思います。
イラスト・文:向井順子
水彩画家。大学卒業後、フィレンツェに渡る。彫金工房、絵画工房に通ったのち2000年にみずからの水彩画工房を構える。詩人の会「SGUARDO E SOGNO」に所属し、絵を描く傍ら詩作に励む。趣味はマンドリン。
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