ほかの人から「うらやましい」「恵まれている」なんて言葉をもらっても、自分が本当に実現したいことにはまだ遠い。そんなジレンマに陥ったことはありませんか?

映画監督として認められたい

ハリウッドで長きに渡り活躍し、1988年の「告発の行方」と1991年の「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を2回受賞するという最高の栄誉を手に入れたジョディ・フォスターでさえも、そんな想いを抱えていたそうです。

そんな彼女の経歴からは意外なことに、LA現地時間5月4日にハリウッドの殿堂入りを果たし、ハリウッド大通りに並ぶ星の列に加わりました。

自身の名前が入った星型のプレートを披露したときに彼女はスピ―チで、殿堂入りが遅れた秘密を初めて明かしています。

「このハリウッド大通りから10ブロック先で育ったの。子供のころからここで、ウォーク・オブ・フェイムの星のセレモニーが行われていることにワクワクして、子供のころから夢見ていたの」(ジョディ・フォスター)

ジョディと2人の息子

自分の息子たちに「ママはどうしてハリウッド大通りに星がないの?」と聞かれたとき、彼女は本当に認めてもらいたい自分のキャリアについて明かします。「映画監督としてもらえるまで待ってるのよ」と。

2016年5月13日に全米公開される映画「マネーモンスター」で監督4作目となり、プロデューサーとしても数々の作品を手がけるなど、ハリウッドへ多大なる貢献をしてきたジョディは、ついにその栄誉を受けることができました。

セレモニーの会場にはふたりの息子たちのほか、映画「パニック・ルーム」で母娘役で共演したクリステン・スチュワートも祝福に駆けつけました。

「ジョディ・フォスターは、私が10歳で『パニック・ルーム』で娘役で彼女と共演するずっと前から大好きな女優だったわ。ジョディは若くしてすべてを成し遂げたの。イェール大学でいい成績を収め、オスカーも受賞して、自身もフィルムメイカーになり、家族を築き、それでも彼女は本当に普通でクールで優しいの」(クリステン・スチュワート)

子役から始まり、人がうらやむ成功を収めながらも妥協せず、映画監督で認められるまで待ち続けて手に入れた栄誉。「その夢が叶ったわ。本当にありがとう! ハリウッドが大好きよ」とジョディは語ります。

ジョディ・フォスター渾身の一作がまもなく公開

「マネーモンスター」は、生放送中の財テク番組を銃撃犯が襲い、司会者のリー(ジョージー・クルーニー)を人質にジャックすることから始まります。

犯人が訴える情報の誤操作を暴くため、人質から"共犯"へと立場を逆転させるリー。番組ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)もリーと裏で交信しながら事件の裏側に迫る。

事件の生中継を通して徐々に剥がされ見えていく"真実"を描き出す、ジョディ・フォスター監督の渾身の一作。日本では、2016年6月10日(金)より全国で公開されます。

マネーモンスター

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