子どもの感性をインスパイアする
リトル・サンが表彰されたのはダボス「クリスタル・アワード」。環境・教育や人々の平和に関し、国境を越えたすぐれた活動・プロダクトをつくり出したとして表彰される、とても名誉あるものです。ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオ氏も環境保護活動が認められ、ともに表彰されました。
デザイナー・兼リトル・サン創設者のオラファ・エリアソンと、エンジニアのフレデリック・オッテセンがまず注目した点は、電気などのインフラ・アクセスがない世界中の地域に住む11億人もの人々。太陽光発電を利用、彼らに光を届けようとしたことでした。
そして完成したのが、ネックレスのように首にかけて太陽光で充電できる簡易型ソーラー・ネックレスの「リトル・サン」。様々な困難な状況の中、真っ先に影響を受けるのはいつも子どもたちです。とくにそんな子どもたちの笑顔を取り戻したくて、日中外遊びをする際にもハンドフリーでつけていられ壊れず、失くさず、ほぼ一生涯使用できるデザインを開発。もちろん子どもに限らず日々の生活の妨げになることなく、自然に生活の一部に誰でも取り入れることができます。
リトル・サンを首から下げて、たまらなくうれしそうな子どもたち。そんな彼らが「太陽光エネルギー」や未来の環境のことについて考える大きなきっかけを与え続けています。
エネルギー問題と倫理観
日中たった4時間充電するだけで5時間は煌々とした明かりが得られるリトル・サン。その後もぼんやりとした、やわらかく包み込むような明かりがもれ、日没から次の日までじゅうぶんに間に合うほどの光を充電することができます。
部屋の中に吊り下げれば「蛍光灯」のように使え、また自転車に付けてヘッドライドやテールライトとしても便利です。勉強机につければ読書用のランプにも適し、子どもたちは勉強に集中することが可能となります。電気に困ることのない私たちですが、普段の生活に取り入れることで電気代節約も可能。環境保護にも貢献することができます。
2012年にロンドンで立ち上がったリトル・サン。現在では世界中で17万個以上の売り上げをのばし、じつは東京・六本木でも2015年4月、「六本木・アート・ナイト」のオープニング・アクトを飾りました。
ニューヨークのMOMAのお土産ショップにも取り上げられたり、MIT(マサチューセッツ工科大学)でも講演が行われ、世界中の人々にエネルギー問題を喚起するテーマとなるほどのリトル・サン。太陽光エネルギーには限りがあるとも言われる一方で、関心も大きく寄せられているのはまぎれもない事実。日本でもアマゾンはじめ様々なセレクトショップでの取り扱われていますので、手にとってみてはいかがでしょうか。
[リトル・サン]
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