もち麦とは?
もち麦とは、大麦の一種で、小麦や稲、トウモロコシなどと同じ穀物の仲間です。大麦にも米のように、うるち性ともち性があります。大麦のうるち性でもっとも一般的なのが麦とろごはんに利用されている押し麦で、もち性にあたるのがもち麦です。もち麦は食物繊維を多く含む大麦のなかでもダントツに食物繊維量が高く、その量は白米の約25倍。さらに、もち麦は、白米に比べてカルシウム、鉄分が豊富で、カリウム、ビタミンB1、たんぱく質などの栄養素も含んでいます。普通の大麦よりもプチプチ、プリプリした食感も特徴。
ダイエットにいい理由
もち麦には、からだに不要なものを包み込んで排出したり、糖質や脂質の消化吸収を遅らせる働きのある水溶性食物繊維の一種「βーグルカン」の含有量が多く、この「βーグルカン」の粘り気は、血糖値の急激な上昇をおさえたり、悪玉コレステロールの上昇を抑制したり、中性脂肪の吸収を抑える働きもあるといわれています。また、血液中の余分なブドウ糖が脂肪に変わるのを防いでくれるんです。
このことから、もち麦を食べ続けると、便秘が解消されたり、さまざまな生活習慣病の要因が改善され、ウエストや下腹部などのサイズがダウン。気がついたら、お腹まわりがスッキリして、体重も減っているなんてことも。
調理はとっても簡単!
もち麦は米の炊飯と同じように適量の水を加えて、炊飯器や鍋で炊いたり、ゆでたりするだけ。そのまま、または米と合わせたものをいろいろな料理に加えると、おいしいのはもちろん栄養もとることができて、食事タイムがうれしくなります。サラダやスムージーに入れたり、スープ、主食やスイーツまでバリエーション豊富にもち麦をとりいれることができます。そんなもち麦を使ったおすすめのレシピ2つを『お腹いっぱい食べても、しっかりやせる! 糖質制限、必要なし もち麦ダイエットレシピ(アスコム)』からご紹介します。
かにとトロトロ甘ねぎのグラタン
<もち麦のホワイトソース>
牛乳300ml
バター(常温)10g、(レシピだと約20g)
(ゆでた)もち麦(約50g)(レシピだと約200g)
塩、こしょう 各ひとつまみ
これらをミキサーにかけて、なめらかになったら中弱火で温める。
【材料(2人分)】
もち麦のホワイトソース 200g
かにの身肉(ゆでたもの)100g
長ねぎ(白い部分) 100g
粉チーズ 大さじ1
あれば、パセリのみじん切り 適量
【作り方】
1. 長ねぎを器の幅に合わせて切り、さらに火が通りやすいよう表面に切れ目を入れる。
2. 1の表面にフライパンで焼き目をつけ、さらに水少々(分量別)を加え、ふたをして蒸し焼きにする。
3. 耐熱容器にホワイトソースをしき、2のねぎ、かにを交互に並べる。
4. チーズを全体にふり、200℃に熱したオーブンで約10分間焼く。仕上げにあればパセリのみじん切りを散らす。
ふわっと! いかしゅうまい
【材料(2人分)】
<ゆでもち麦 320g分>
もち麦 100g
水 400ml
もち麦と水を混ぜ、弱火(強火)にかけ、沸騰したら中火にして約20分加熱。火を消して、ふたをした状態で水分がなくなるまで約10分〜25分おく。この中から、いかしゅうまいで使用するのは30g分
【材料】
ゆでもち麦 30g
いか 100g
ほたて 2個(50g)
玉ねぎ 20g
しゅうまいの皮 約25枚
<A>
酒小さじ1
しょうゆあれば薄口しょうゆ 小さじ1/2
塩 小さじ1/4
黒こしょう 少々
片栗粉 小さじ1
1. いかは、わたを除いて、ぶつ切りにし、ほたて、もち麦、Aとともにフードプロセッサーに粗めにかける。
2. 玉ねぎはみじん切りにする。
3. ボウルに1、2を入れて、混ぜ、6等分にして丸める。
4. 3のまわりにまぶしてくっつける。
5. 4を蒸し器に入れ、強火で10〜15分蒸す。
ゆでたもち麦は冷凍もできるので、いそがしくても便利に使えます。またお腹いっぱい食べても安心できるとうれしい限り。毎日の献立にもち麦を摂りいれてみたくなりました。