忙しいときに疲れるのは納得できるのですが、どうやら平穏に暮らしているときでも心は少しずつ疲れてくるようです。不思議ですよね。イライラやモヤモヤが始まったら「そろそろ心の疲れが溜まってきた」サインです。心のネガティブデトックスをして、内側から毒素を出していきましょう。

定期的なデトックスが体の健康維持に効果的なように、心も定期的にデトックスすることで、エネルギーの循環を良好にして内側からきれいにすることができます。

日常に潜む「ネガティブ要素」を意識する

まず大切なのは、デトックスの対象となる「ネガティブ要素」を見つけることです。心のデトックスでは、普段わたしたちの意識に影響を与えている「毒素」を一定の期間、意識して摂取しないように気をつけていきます。

日常にはさまざまな形で心の疲れやストレスを生み出す要素が存在しています。

たとえば、バイオレントな映画やテレビ番組、心地よさとは反対の気持ちにさせる音や音楽などです。これらの五感で得た情報は、わたしたちが意識している以上に心の状態に影響を与えています。

英語には、「見るもの、聞くものがあなたを作っていく」という言葉がありますが、普段何気なく取り入れている情報が、じつはわたしたちの意識や行動に深く影響を与えているのです。

また、普段から発している言葉にも意識を向けてみてください。否定的な言葉を使い不満を漏らすことがクセになっていたら、このデトックス期間は意識して使わないようにしてください。

見るもの、聞くもの、触れるもの、発する言葉など、自分が身を置いている環境のさまざまな場面において、意識的に毒素を取り込まない数日間を過ごしてみるのが心のデトックスです。

ネガティブなエネルギーを解毒して、心のバランスを整えていきましょう。

ネガティブデトックスのやり方

1.実施期間を決める

まずは1日〜3日の期間、ネガティブデトックスを実行してみましょう。

ネガティブデトックスは会社や学校がお休みの日に実行してください。環境を自分でコントロールしやすい日に実行することで、より効果的にネガティブを避けて解毒させることができます。

ゴールデンウィークなどの長期連休中に実践してみるのもいいでしょう。

2.見るもの、聞くものを選択する

バイオレントな映画やドラマ、不安を煽るような報道番組を見るのをやめます。かわりに、心地よくなる音楽(クラッシックなどの歌詞の入ってないもの)を聴いたり、鳥の鳴き声や川の流れる音など自然の音を取り入れた音楽を流してみましょう。

実際に自然のなかへ出向くことができればより効果的。「おもしろいかどうか」ではなく「心地よい気分にさせてくれるかどうか」という点を意識して選択してみてください。

3.言葉のエネルギーを意識する

不満やグチ、否定的な言葉をできるだけ使わないように意識しましょう。無理やりきれいで明るい言葉を使う必要はありません。まずはネガティブなエネルギーを持つ言葉を発しないことが大切。

4.前向きな気分になれる人と時間を過ごす

デトックス期間は、一緒にいて自分が前向きになれる人とだけ会いましょう。前向きなエネルギーをお互いに交換することで、デトックスのプロセスを促進させることができます。

5.食事と水分補給

せっかくなので、体にもいいものを摂取しましょう。添加物やジャンクフードを控えて、新鮮な野菜や果物を普段よりも意識して食べてください。水分補給もしっかりと行い、心身から解毒されていくのを感じてください。

上記以外にも、自分の心がよろこぶことを意識して実践するとデトックス効果が高まります。

たとえば、運動したり、趣味に時間を費やしたり、マッサージを受けたり、お散歩したりなど、「心がよろこび穏やかになれる」ことを考えて、取り入れてください

現代社会を生きる上で、ネガティブ要素を避けるのは簡単ではありませんが、たった数日間のデトックスでも心はしっかりと効果を感じることができます。

お休みの日を利用して、「自分の心がよろこぶこと」を試してみましょう。

image via Shutterstock

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