トラヤカフェの「あんボーロ」
焼印されているのはトラヤカフェ・あんスタンドのロゴマーク。しっかり歯ごたえのある生地で、噛むたびざくっと小気味よく音をたてます。中にはあんが入って、さらりと心地のいい後味。御殿場の工場まであんづくりの取材に伺うほど、長らく「とらや」のあんファンですが、さらなるあんの可能性と、老舗とらやの奥行に触れました。
「トラヤカフェ・あんスタンド」の紙袋。とらは、仲條正義氏のデザイン。
私が味わったのはプレーンですが、他に抹茶とスパイス、3種類の生地があり、手土産にもいいなあ。仲條正義氏がデザインしたトラヤカフェ・あんスタンドのとらの絵の紙袋まで、とびきりいい味を出しているのです。
トラヤカフェ・あんスタンドは、「あんをもっと気軽に楽しんでほしい」と誕生した、あんペーストの手軽で身近な楽しみ方を提案するお店。とらやのあんに相性のよい素材を合わせて丁寧に煉り上げたあんペーストは、トースト、焼菓子、アイスクリーム、ヨーグルトなど、さまざまな日常食にストンと合うのです。「トラヤカフェ・あんスタンド」の紙袋。とらは、仲條正義氏のデザイン。
「トラヤカフェ・あんスタンド」の内覧会にて。スタンディングカウンター前には、紙袋と同じ絵の壁画が。
瓶詰めのあんペースト、あずきを使った焼菓子、あずきの皮とナッツを合わせたグラノーラなど、手土産や贈答品にもなるお菓子を販売するだけでなく、モーニングや軽食やデザートなどを味わうこともできるトラヤカフェ。六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、青山と店舗がありますが、スタンディングカウンターを備えたあんスタンド新宿店の限定メニューもいろいろ。
小ぶりのコッペパンに、たっぷりのあんペースト(こしあん)とクリームチーズをはさんだ「あんコッペ」。パン・ド・ミをトーストして、こしあんと小倉あん、2種類のあんペーストを塗った「あんトースト」。同じパンにあんペースト(小倉あん)をはさんだ「あんサンド」。それから最初の「あんボーロ」と、ここだけの味に出合えます。
全国各地からやってくる友人たちに、案内できる場所ができて嬉しい。もうすぐNYから友人夫婦がやってくるから、新たな東京の名店として案内しよう。そうして私もこれから新宿へ赴くたび、通うことでしょう。