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日本画の大家が魅せる、美しい日本の四季

2016/04/01 21:00 投稿

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「春夏秋冬」との言葉どおり、また季節のはじまりがやってきました。

そんななか春の花々や愛らしい小鳥、みずみずしい夏の果実に秋の紅葉、そして冬枯れの木立まで、日本の豊かな四季の風物を題材にした展覧会四季を彩る日本画の世界」が、2016年4月12日(火)から7月3日(日)まで資生堂アートハウスにて開催されます。

戦後の人々の心を灯した作品の数々

空襲で廃虚と化し、なかなか復興が進まない1947(昭和22)年の東京で、その表現力から人々の心に灯りをともしていた画家たちのグループ展「椿会 第一回展」が開催されました。

なかには、日本画壇の重鎮として活躍した横山大観の「鵙鸐」(くよく)も。

今回の展覧会で展示予定のこの作品。繁栄の象徴ともされる鵙鸐が資生堂を象徴する椿の枝にとまる構図となっており、戦争を乗り越えて再開したギャラリーへのはなむけの気持ちが込められているのではと言われています。

伊東深水の美人画も登場

また、やわらかく匂い立つ美人画が未だ人気を博している伊東深水の作品もあります。

今回展示される「婦人画」は制作年不詳でモデルも明らかにされていませんが、深水さんの作品は本妻の好子さんをモデルにしたものが多いので、もしかしたらこちらもそうなのかしらと想像が広がります。

そのほかにも、品があるだけでなくどこかかわいらしさも感じる上村松篁作「夕べ」や、独特のタッチが見る人の心を癒す髙山辰雄作「灯」など、日本画壇を牽引した実力者の作品約25点が集結します。

大家の若い頃の作品が楽しめる

この展覧会の楽しみ方を広報の方にお聞きしたところ、「今は大家と呼ばれる方々の若い頃の作品を観ることができるということと、あとは四季のうつりかわりがわかるように展示されているところを楽しんでいただけたら」とのことでした。

紹介されている作品はどれも楚々とした美しさがあり、拝見するたびに我が身を振り返り、襟を正したくなるものばかり。

都会の騒音からのがれ、静寂のなかで絵画と向き合う貴い時間。優雅で贅沢なひとときが過ごせそうです。

資生堂アートハウス

image via Shutterstock

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