2019年、8月下旬。
なんの目的もなく「なんとなく」って気分で書店に入る。
あてもなく、面白そうな本がないかを探していると
ある本が気になった。
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棚には本日発売と書かれている。
手に取り本の裏に書かれているあらすじを読む。
あらすじ
2006年、春。小学六年の嶋田チカは、昨年トラックにはねられて死んだ兄・タカシの分まで
夕飯を用意する母のフミエにうんざりしていた。たいていのことは我慢できたチカだが、
最近始まった母の趣味には心底困っている。
フミエはPCをたどたどしく操作し、タカシの遺したプロットを元に小説を書いていた。
タカシが異世界に転生し、現世での知識を武器に魔王に立ち向かうファンタジー小説だ。
執筆をやめさせたいチカは、兄をはねた元運転手の片山に相談する。
しかし片山はフミエの小説に魅了され、チカにある提案をする――。
どことなく空虚な時代、しかし、熱い時代。
混沌極めるネットの海に、愛が、罪が、想いが寄り集まって、“異世界”が産声を上げる
………
絶対ェ面白れぇじゃん!!!
ってことで早速購入して読み始める。
――約3時間後。
めっちゃくちゃおもしれぇ!!!
「異世界誕生2006」はとても面白い作品だったのです。
面白い作品すぎてMADを作ろうと思いました。
はい!そういうわけで今回は初めてのラノベMADです。
原作:異世界誕生2006
楽曲:ray
今まで自分はマンガの静止画MADを作ったことが多くて
ラノベの静止画MADは初めてでした。
なので、初心に戻ったような気持ちでたくさんMADを見返して
勉強しつつ今回のMADを作りました。
MADの目的
ずばり、原作小説に興味を持ってもらうことです。
発売されて間もないので、おそらく内容を知っている人は少ないはずです。
そんな予備知識がない人にも伝わるように意識しました。
なおかつ、読んでもらう楽しみを残すため
あまりネタバレをしないように、なおかつ読んだ人には
「あぁ、ここね」とわかるような感じにしました。
選曲理由
バンプの「ray」は「ずっと前に死別した親しい人」の歌だと思っています。
いや、もう、ピッタリの選曲ですよね(自画自賛
言わずもがな!
説明不要!
この曲、二種類のverがあります。
バンプオンリーと初音ミクが一緒に歌う二種類です。
実はどっちを使うか結構悩みました。
結果、初音ミクverを使いました。
初音ミクの歌声が2006年間を強調してくれると思ったからです。
(ちなみに初音ミクがリリースされたのは2007年みたいです)
イントロ(0:00~0:23)
この部分では、大まかな世界観と登場人物を説明しました。
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母です。お元気ですか?
あなたが異世界に行ってから、もうずいぶん経ちました。
あなたが異世界で元気にしているか、そればかり気にしています。
小説の冒頭部分を短くして引用しました。
「やはりハーレムを作っているのでしょうか?」
「師匠気どりのロリババァや、奴隷市で買った獣人娘に振り回されていないか心配です」
など使いたい箇所がたくさんありましたが、「異世界」「母」という単語を使い
ここで「舞台は異世界ではなく現代」「母親が登場人物として出る」という説明をしました。
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西暦2006年。
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「兄がトラックにはねられて死んだ」
序盤で「母」が出てきて「兄」と呼称するのは厳密に言えば間違ってるのですが
この後、「妹」が出てくるので後に家族構成をすんなり受け入れてもらうために
あえて「妹」の視点で「兄」という呼称を使いました。
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ビジュアルを出す。
これで「死んだ息子」「妹」「母親」という家族構成を伝えきります。
さらに、この作品の面白く斬新な部分。
「異世界転生し、残された家族」というところを強調しました
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のちのち勇者タカシが出てくるので、これが転生後の姿だということを説明。
Aメロ(0:24~0:51)
ここでは小説裏に書かれていた「あらすじ」に書かれてる部分がわかるようにしました。
・母が小説を書きはじめたこと
・妹がそれを嫌に思ってること
・元運転手がきっかけでその小説をネットに上げることになったこと
この三つを説明するようにしました。
①母が小説を書きはじめた
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小説の内容がいわゆる「異世界もの」であることを説明。
ただ、母親が専業主婦で小説を初めて書くことや、息子のアイデアを引用していることを
説明できなかったのが残念。
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ここはエヴァ劇場版の「庵野殺す」の部分のパクリ。
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②妹が小説を嫌に思っている
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「お母さんは『小説を書くのがはずかしい』って感覚をわかっていない」
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「みっともない趣味!このヘタクソ小説!」(本編の台詞を少し改変)
ド直球な台詞をドーンと置きました。
なんの工夫もないですね。
③元運転手がきっかけでその小説をネットに上げることになったこと
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家族以外の登場人物を説明。
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②の続き、動きが少なすぎたので口を動かしました。
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Bメロ(0:52~1:06)
ここからは既読者向け。
「クイニィカセイ」をテーマにしてる部分です。
この作品のテーマの一つ、「罪悪感」をヒューチャーしてます。
未読者にしてみればあまりよくわからない演出が多いかもしれない。
大好きなサビ前。盛り上げるために、溜めよう。
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だれにもいえない、あの7文字
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娘にも知られてはいけない 七文字の魔物の存在
「???」となる部分を作り、関心を引き付ける狙い。
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クイニィカセイが登場するシーンの再現。
ここは某MADをほぼまんまパクっています。
「まさか本当は母がはははははは」のテキストが見えにくかったかも。反省。
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サビの前の溜めとして黒い部分が多い画面構成。
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「いせかいにいく」を使うためにクイニィカセイパートにしました。
読んでない人からしたら「???」かもしれない。
サビ(1:07~1:36)
異世界パート?
現実と異世界のギャップを出すことをこころがけました。
さらに、サビ部分は読まないとわからないようにしました。
未読者が展開を気になってくれればうれしいです。
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「いせかいにいく」から世界が広がるイメージ。
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「勇者タカシ」は幼稚で甘ったるい異世界感を出すためにゴシック体を選択。
ギャップを出すのが狙い。
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遺影タカシと勇者タカシとの比較。
やっぱりギャップを出すのが狙い。
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追い込まれる母親。
ここは物語の核心部分。めちゃくちゃ面白い部分。
わからないけど、気になるくらいの情報量を目標にしました。
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「これを書き上げたとき、心から実感できる気がするの あの子が生まれてきてよかったって」
MADとしての締めの部分ですね。
本当はもっと適切な落としどころがあるような気がしますが、無難なこのテキストを選択しました。
最後に
はい、という感じで作りました。
どういう感じだ? あまり説明していない気がする。
正直、制作意図はこの動画見てわかる(?)通り販促目的なので、
今更説明しても……みたいな気持ちが先立って簡単な説明になってしまいました。
とりあえず、この作品は面白いのでこのMADを見て気になってくれた人は
書店へ急げ!
MADでは説明しきれなかった魅力がたくさん詰まった作品なので
後悔しないと思います。
なんの目的もなく「なんとなく」って気分で書店に入る。
あてもなく、面白そうな本がないかを探していると
ある本が気になった。
棚には本日発売と書かれている。
手に取り本の裏に書かれているあらすじを読む。
あらすじ
2006年、春。小学六年の嶋田チカは、昨年トラックにはねられて死んだ兄・タカシの分まで
夕飯を用意する母のフミエにうんざりしていた。たいていのことは我慢できたチカだが、
最近始まった母の趣味には心底困っている。
フミエはPCをたどたどしく操作し、タカシの遺したプロットを元に小説を書いていた。
タカシが異世界に転生し、現世での知識を武器に魔王に立ち向かうファンタジー小説だ。
執筆をやめさせたいチカは、兄をはねた元運転手の片山に相談する。
しかし片山はフミエの小説に魅了され、チカにある提案をする――。
どことなく空虚な時代、しかし、熱い時代。
混沌極めるネットの海に、愛が、罪が、想いが寄り集まって、“異世界”が産声を上げる
………
絶対ェ面白れぇじゃん!!!
ってことで早速購入して読み始める。
――約3時間後。
めっちゃくちゃおもしれぇ!!!
「異世界誕生2006」はとても面白い作品だったのです。
面白い作品すぎてMADを作ろうと思いました。
はい!そういうわけで今回は初めてのラノベMADです。
原作:異世界誕生2006
楽曲:ray
今まで自分はマンガの静止画MADを作ったことが多くて
ラノベの静止画MADは初めてでした。
なので、初心に戻ったような気持ちでたくさんMADを見返して
勉強しつつ今回のMADを作りました。
MADの目的
ずばり、原作小説に興味を持ってもらうことです。
発売されて間もないので、おそらく内容を知っている人は少ないはずです。
そんな予備知識がない人にも伝わるように意識しました。
なおかつ、読んでもらう楽しみを残すため
あまりネタバレをしないように、なおかつ読んだ人には
「あぁ、ここね」とわかるような感じにしました。
選曲理由
バンプの「ray」は「ずっと前に死別した親しい人」の歌だと思っています。
いや、もう、ピッタリの選曲ですよね(自画自賛
言わずもがな!
説明不要!
この曲、二種類のverがあります。
バンプオンリーと初音ミクが一緒に歌う二種類です。
実はどっちを使うか結構悩みました。
結果、初音ミクverを使いました。
初音ミクの歌声が2006年間を強調してくれると思ったからです。
(ちなみに初音ミクがリリースされたのは2007年みたいです)
イントロ(0:00~0:23)
この部分では、大まかな世界観と登場人物を説明しました。
母です。お元気ですか?
あなたが異世界に行ってから、もうずいぶん経ちました。
あなたが異世界で元気にしているか、そればかり気にしています。
小説の冒頭部分を短くして引用しました。
「やはりハーレムを作っているのでしょうか?」
「師匠気どりのロリババァや、奴隷市で買った獣人娘に振り回されていないか心配です」
など使いたい箇所がたくさんありましたが、「異世界」「母」という単語を使い
ここで「舞台は異世界ではなく現代」「母親が登場人物として出る」という説明をしました。
西暦2006年。
「兄がトラックにはねられて死んだ」
序盤で「母」が出てきて「兄」と呼称するのは厳密に言えば間違ってるのですが
この後、「妹」が出てくるので後に家族構成をすんなり受け入れてもらうために
あえて「妹」の視点で「兄」という呼称を使いました。
ビジュアルを出す。
これで「死んだ息子」「妹」「母親」という家族構成を伝えきります。
さらに、この作品の面白く斬新な部分。
「異世界転生し、残された家族」というところを強調しました
のちのち勇者タカシが出てくるので、これが転生後の姿だということを説明。
Aメロ(0:24~0:51)
ここでは小説裏に書かれていた「あらすじ」に書かれてる部分がわかるようにしました。
・母が小説を書きはじめたこと
・妹がそれを嫌に思ってること
・元運転手がきっかけでその小説をネットに上げることになったこと
この三つを説明するようにしました。
①母が小説を書きはじめた
小説の内容がいわゆる「異世界もの」であることを説明。
ただ、母親が専業主婦で小説を初めて書くことや、息子のアイデアを引用していることを
説明できなかったのが残念。
ここはエヴァ劇場版の「庵野殺す」の部分のパクリ。
②妹が小説を嫌に思っている
「お母さんは『小説を書くのがはずかしい』って感覚をわかっていない」
「みっともない趣味!このヘタクソ小説!」(本編の台詞を少し改変)
ド直球な台詞をドーンと置きました。
なんの工夫もないですね。
③元運転手がきっかけでその小説をネットに上げることになったこと
家族以外の登場人物を説明。
②の続き、動きが少なすぎたので口を動かしました。
Bメロ(0:52~1:06)
ここからは既読者向け。
「クイニィカセイ」をテーマにしてる部分です。
この作品のテーマの一つ、「罪悪感」をヒューチャーしてます。
未読者にしてみればあまりよくわからない演出が多いかもしれない。
大好きなサビ前。盛り上げるために、溜めよう。
だれにもいえない、あの7文字
娘にも知られてはいけない 七文字の魔物の存在
「???」となる部分を作り、関心を引き付ける狙い。
クイニィカセイが登場するシーンの再現。
ここは某MADをほぼまんまパクっています。
「まさか本当は母がはははははは」のテキストが見えにくかったかも。反省。
サビの前の溜めとして黒い部分が多い画面構成。
「いせかいにいく」を使うためにクイニィカセイパートにしました。
読んでない人からしたら「???」かもしれない。
サビ(1:07~1:36)
異世界パート?
現実と異世界のギャップを出すことをこころがけました。
さらに、サビ部分は読まないとわからないようにしました。
未読者が展開を気になってくれればうれしいです。
「いせかいにいく」から世界が広がるイメージ。
「勇者タカシ」は幼稚で甘ったるい異世界感を出すためにゴシック体を選択。
ギャップを出すのが狙い。
遺影タカシと勇者タカシとの比較。
やっぱりギャップを出すのが狙い。
追い込まれる母親。
ここは物語の核心部分。めちゃくちゃ面白い部分。
わからないけど、気になるくらいの情報量を目標にしました。
「これを書き上げたとき、心から実感できる気がするの あの子が生まれてきてよかったって」
MADとしての締めの部分ですね。
本当はもっと適切な落としどころがあるような気がしますが、無難なこのテキストを選択しました。
最後に
はい、という感じで作りました。
どういう感じだ? あまり説明していない気がする。
正直、制作意図はこの動画見てわかる(?)通り販促目的なので、
今更説明しても……みたいな気持ちが先立って簡単な説明になってしまいました。
とりあえず、この作品は面白いのでこのMADを見て気になってくれた人は
書店へ急げ!
MADでは説明しきれなかった魅力がたくさん詰まった作品なので
後悔しないと思います。
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