最近の流行はクラウドです。昔は社内にファイルサーバがあるのが当たり前でしたが、保守やバックアップ、ユーザ管理などが面倒で(そもそもサーバが大きくてうるさいという問題も)ファイルをクラウド上で管理する企業も増えています。
しかしクラウドのサービスに対する信頼性であったり、コントロールできない部分があるために導入を渋るケースも多々あります。そこで今回はクラウドストレージサーバを自分たちで立てるためのソリューションを紹介します。後、個人的なストレージの遍歴もご紹介します。
1. ファイルサーバ
かつて勤務していた会社ではDellまたはNECの筐体でファイルサーバを提供していました。SCSIの時代は8GBで○○万円なんて高かったですが、SATAが当たり前になると100GBなどが当たり前になってきていました。
Lixnuサーバの時にはSambaを入れて、LDAPで認証統合していました。Windowsユーザはログインすると個人用ドライブがマウントされて、そこにファイルを保存するとファイルサーバ上で一括バックアップする運用です。Sambaの共有は権限管理されていましたが、クォート管理含めて複雑な運用になっていた覚えがあります。
2. NAS
個人事業主時代からはNASを使っていました。最初は普通のLinuxでしたが、その後Drobo FSという筐体になりました。容量の異なるHDDでも自由に組み合わせて一つのストレージとして展開できます。
元々この技術はDrobo専業だったようですが、最近ではNetGearもxRAIDとして提供しています。余ったHDDを自由に入れられるという触れ込みですが、壊れたときを考えて新品のそれなりに大きいHDDを入れるのではないかと思います。
ちなみにDrobo FSは100M BASEで次第に感じられるようになったため、使われなくなりました(音もうるさいこともありますが)。そんな中、久々に立ち上げると2TBのディスクに故障が発生していました…。2TBのディスクになると差し替えでほぼ1日くらい復旧にかかるレベルです(その間もアクセスは可能)。
最近、NetGearの104を購入しています。Webブラウザベースで管理できるのが便利です。が、現在初期不良(?)でサポート問い合わせ中…。
3. Dropbox
Dropboxはプレミアムで使っています。通常、Dropboxは全ファイルを全てのPCで持つという運用だと思うのですが、面白い使い方としてフォルダを作って、それごとに共有するPCを変えると言うのがあります。そうすることで大きなクラウドであってもMacBook AIRのような小さなストレージしか持っていないPCで役立てることができます。
ファイルの授受はフォルダで移動する他、WebブラウザのDropboxにアクセスして開くこともできます。会社で使っていると大きなファイルをどんどん保存してしまいがち(特にデザイナーが一緒に使っていると)なので、Webブラウザから利用するという運用はありだと思います。
4. Amazon S3
最近、NASのバックアップ先としてS3を使っています。試算したところ、1TBで3,000円/月くらいなのですが、そのファイルをGlacierに送ると1/3になります。なので1TBは1,000円/月くらいでバックアップできるようになります。
実際バックアップなのでGlacierに飛ばしても特に困ることはないでしょう。ここでいうバックアップとはテープバックアップのレベルで、ファイルを間違って更新したり、削除してしまったという運用レベルの復旧ではないのでご注意ください。
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