今回のテーマはターミナルです。GUI、スマートフォンアプリ、Webアプリケーションが隆盛の現在ですが、そういったアプリケーションを開発しているのはコンソールを使いこなすエンジニアの人たちです。
他の環境がどんどん進化していく中、ターミナルがまったく進化していなかったというとそうではありません。様々な工夫、テクニックによって利用範囲が拡大しています。今回はそんなターミナルを十二分に使いこなすためのソフトウェアを紹介します。
1. Asciinema – ターミナルセッションを記録してアップロード&共有
ブログや記事でコンソール操作のログを公開することがありますが、あれは意外と大変です。打ったコマンドだけであればまだしも、その結果まで保存しておくとなると面倒です。つい保存し忘れてしまったりすると途端に価値がなくなってしまいます。そこで使ってみたいのがAsciinemaです。ターミナルでの入力内容をすべてそのまま記録してくれるソフトウェアで、さらにWeb上に公開もできます。これで準備は完了です。後はasciinemaコマンドを実行後、自由にコマンドを打っていきます。
2. Terminal in Chrome Devtools - Google Chromeの中で使えるターミナル
Webシステムの開発では任意のテキストエディタを使いつつ、修正したらWebブラウザを再読み込みして確認するといったスタイルが多いかと思います。そんな中でいちいち切り替えるのが面倒ということは多いです。しかしWebブラウザからローカルのファイルへ書き込んだりすることはできません。そこで使ってみたいのがTerminal in Chrome Devtoolsです。Google Chromeのデベロッパーツール内で動作するターミナルです。
Webではグラフィカルな画像、装飾が入った文字列、動画とインタラクティブな情報に溢れています。しかしそんな中だからこそ、逆にテキストに回帰する文化があります。OSにおいてもGUIが好まれる一方でCUIにこだわるソフトウェアも多いです。今回はWeb上でターミナルを再現するTermicを紹介します。Termicでは矢印キーを使った履歴入力、Tabキーによる入力補完が可能です。後は予め決めたコマンドに従ってイベントを実行する仕組みです。
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