週一くらいのペースでブロマガかくつもりはあるらしいチュアブルソフト代表のイシダです(@twit_chu)。
前回の記事では【会社として目指すべき目的地】をスタッフ達に示してみたよ的なことを書きました。「今まで示してなかったんかい」というツッコミが怖い。ツッコミが怖いついでに、【うちがエロゲを作る時のガイドライン】も示していこうと思います。はい、今まで無かったので。
ここしばらく考えていたのは、以下のようなものです。
◆ どんな満足をユーザーさんに提供するエロゲなのかを簡潔に言えること
「お金を払ってでも楽しみたい!」とユーザーさんに思ってもらえるポイントを
明確にできているかどうか。
他社エロゲ・ラノベ・アニメ・映画などなど沢山あるエンタメ商品の中から、
チュアブルソフトのエロゲを選んでもらうだけの価値を作れる企画かどうか。
◆ その満足の内容が、チュアブルソフトユーザーさん&新しいユーザーさんに受け入れてもらえること
うちがいきなり触手ゲーや陵辱ゲーを作っても受け入れてもらえないですよね…。
チュアブルソフトというブランドを支えてきてくれた方々の期待に応えつつ、
新規の方も「これが初チュアブル作品だ」と手に取りやすい企画かどうか。
◆ 「何となく今まで通り」の企画になっていないこと
毎作、何か新しいことに挑戦すること。
ユーザーさんからの期待に応えつつ、期待の枠内に収まるだけの製作はしないこと。
今までのチュアブルソフトでも「企画の言い出しっぺがちゃんと企画へのこだわりを貫こうね」という不文律はありました。
例えば、今までの作品の中で唯一私が言い出しっぺだったのは『あの晴れわたる空より高く』で、私の簡単なメモをディレクターの草壁とシナリオの範乃さんがちゃんとしたゲームという形に整えてくれたんですが、「ここにこだわりたいんじゃー!」ってところは私があーだこーだ口出ししてスタッフを困らせてました。
でもそれはそれとして、チュアブルソフトっていうブランドが出していくエロゲについて、「こういう点をちゃんと明らかにした上でやっていこうよ」っていうガイドラインを作っておかないといかんのではないかと思ったのです。こないだ。
エロゲの企画を考える時って、どうしても「自分が楽しいと思うこと」で頭が一杯になりすぎて、自分が良かれと思うことを盛り込もうとします。それ自体は決して悪いことではなく、企画を引っ張るというのはそういう側面もあるものなんだけど、それだけだと「組織力を発揮している会社」にならないのです。個人の才能に依存してるだけになっちゃう。
なので、個人の「こういうエロゲを作りたい!」っていう発想の邪魔をせず、組織としてガードレールを用意して個人の発想を上手く目的地に誘導できるような体制を作りたいマン。
…そういうお仕事を最近しております。前作『私が好きなら「好き」って言って!』の制作期間中はほぼ療養中で製作の役にも広報の役にも立ってなかったから、そろそろ肩書に応じた役の立ち方したいからね。
ちなみに、こういうガイドラインを考えていると「じゃあ広報とか営業のガイドラインはこういう風にできないかな?」と想像が広がって楽しいので、これについても今度書いてみます。
それでは今日はこの位で。またねー。
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