餅風呂

斑鳩演出ノート

2018/01/11 20:43 投稿

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今回は先日投稿された【斑鳩】故に、ゆかりさんは行く… Chapter:Prologue【VOICEROID】の演出についての解説を行います

 Aviutlの基本的な使い方を知ってるレベルの中級者向けの内容であるほか、僕の個人的なある種の”極論”も含まれています。本来演出や構図というものは人や現場によって解釈が異なるものであり、このような極論に対して異議を唱える方も少なくなくはないと思われます。ですので、「ボイロ動画はこうあるべきだ!」とか「みんなこのレベルのクオリティで動画を上げろ!」と編集の姿勢に対して皆さんに強制するものではないことを予めご理解ください。僕も所詮、趣味で動画を上げているアマチュアに過ぎないのですから、「これはいいな!今度作る動画でマネしよ!」程度の認識で読んでいただければ幸いです。

 さて、僕が動画を作る際に最もこだわるのは画面のレイアウトです。ボイスロイド劇場は静止したキャラクターが動いたりしゃべったりする、言ってしまえば紙人形劇なのでありますが、ボイスロイド劇場というものが腐っても”アニメーション”である以上、実際の人形劇とは似て非なるものであります。
 カメラで撮れば写る実写と違い、アニメーションは人間の手で作り出すものであり、たとえ数多に転がるフリーの立ち絵を使っているとしても、それを編集ソフトを用いて動かすだけでも多かれ少なかれ労力がかかるものです。ですから、カットを作る際には何らかのイメージを持って編集すべきであり、無駄なカットはあってはならないというのが僕の持論です。持論です。大事なことなので二回言いました。持論です。

 例え一から作るわけではなくとも、動画の中の世界を作り出すのは自分自身です。だからこそ、今回の動画にはすべてのカットに何らかの意図があるのです。
 今回は、動画の入り
(OP直前まで)のいくつかのカットをピックアップし、それの解説(という名の能書き)をしていきます。


 琴葉茜演じる天内が墜落現場へ歩くシーンです。人物が歩くシーンではカメラが制止する物体(背景)か、動いている物体(人物)のどちらに合わせて写すかというのを考えるのですが、今回背景は特に強調する点がないということから、天内と平行に移動する(実際の編集で動いてるのは背景のほうだけど)カメラワークとなりました。しかし、それだけだと単調なシーンになってしまうため、左側にオレンジ色のぼかしをかけて、燃え広がる墜落現場に近づいているのを表現しています。最初にキャラが登場するカットでもあるので、ここは特に色調補正などにも気を使いました。見た目や色合いも綺麗で、非常に気に入っているカットの一つです。

②


 背中で語る新海(葵ちゃん)。背景に使用している画像が非常に奥行きがあったため、後からやってくる天内との距離感を感じさせるカットにしました。この直前のシーンもそうなのですが、背景で揺らめいている炎はフリーの映像素材を使用しています。しかし、どの素材も炎の先端が途切れた素材ばかりで探すのに非常に苦労しました。左側で燃えているやたらドデカい炎や炎の上にさらに炎が重なっているあたりにそんな努力の跡が残っています。有料の素材って高いの多いんですよ…。この素材を探すために当時ボイスチャットをしていた投稿者様にも協力していただきました。本当にありがとうございました。またお世話になるかもしれません(おい)


 天内、新海、そして風守が並んでいるカット。
 ここはちょっと特殊な方法で編集しており、あらかじめ三人が並んだカットを作ったあと、それをフレームバッファで拡大しています。この方法はカメラ制御やグループ制御を使うよりはこちらの方が編集の手間が省けるんじゃないかということで採用したのですが、拡大しすぎると画質が荒くなるという欠点があり、結局中盤(森羅と風守が正義について語るシーン)からはカメラ制御を使うことがほとんどになりました。
 しかし、荒れた映像は観る側を不安な気持ちにさせる効果があり、特にこのような不気味なシーンでは逆にメリットになることもあります。欠点をしっかり理解すれば、うまく昇華することができるという好例です。

 フレームバッファで拡大する前の状態。この状態でも一枚絵として十分見られるように心がけながら作っています。火の粉は雪のカスタムオブジェクト、火の光はオレンジの図形に境界線ぼかしをかけたものです。こちらのサイトが非常に参考になりました。

http://seguimi.blog.fc2.com/blog-entry-471.html


 ここではカメラ制御を使用しています。この頃は若干操作に慣れていないためカメラワークが怪しいです。立ち絵を黒くしたのは、MtUさんが描かれたずんこさんの立ち絵に後ろ姿がなかったのと、人物そのものの影で画面を暗転させたかったからというのもありますが、画面に対して一番奥にいるキャラ(一応新海)を中心に回るようにカメラを立体的に移動させると、2Dのキャラのペラペラ感が浮き彫りになり画面が途端に嘘くさくなってしまうのをごまかすためでもあります。本編をご覧になった方なら理解していただけると思いますが、今回の動画のレイアウトのコンセプトは”リアルさ、実写っぽさの追求”であります。ですので、そのような嘘っぽさが画面に存在すること自体がコンセプトそのものに対する矛盾であり、レイアウトの主張を弱める原因になりかねません。しかしどんなに試行錯誤しても背景の嘘くささは誤魔化せず。無念。本当はカメラを横に平行移動させたかったのですが、その解決策を見つけたのはだいぶ後になってからでした。


 この辺は編集について特に語れるシーンは特にないのですが、ここで流れるビープ音にはある仕掛けが隠されています。どうか注意深くゆっくりお聞きになってください。高い音なので聞き過ぎにはホント注意してください。




 という訳で今回はここまでです。皆さんが期待しているような内容ではないかもしれないですが、それでも参考になった人が少しでもいれば幸いです。要望があれば他のカットの解説もするかもしれません。たぶん。どっちだよ。




 そうだ。せっかくなんで、今回の編集で特にお世話になったサイト、動画やスクリプト、ツールを紹介して終わりたいと思います。もし機会があれば、使い方などもいつか解説したいと思います。

 サイト、動画




 スクリプト(プラグイン)、ツール








では。

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