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新クトゥルフ神話TRPG ソロシナリオ「奇猫な共闘」(1/2)

2020/12/10 00:28 投稿

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・はじめに
本記事は『新クトゥルフ神話TRPG』のシナリオとなります。
文字数制限の関係上、記事を前後編に分けざるを得なくなってしまいました。
申し訳ありません。
本シナリオを遊んでみたいと思っていただける方は、御手数ですが
「新クトゥルフ神話TRPG ソロシナリオ「奇猫な共闘」(2/2)」:ar1972244
の記事と合わせて御読みください。

また、本シナリオのテストプレイを動画にしています。
こちらを見ていただけると、シナリオの流れが理解しやすいかと思います。
動画:sm37677026

本シナリオを使用した動画の作成等は原作者名「水上和三」と何処かに記載していただければ
御自由にしていただいて構いません。


参加人数:1人
推定時間:約2時間
推奨職業:なし
推奨技能:目星、図書館

・KP向け情報
1.シナリオ概要
本シナリオは、架空の街「猫山町」を舞台としたシティアドベンチャーである。
猫山町で起こっている猫の変死事件に巻き込まれた探索者は、バステトから遣わされた猫と一時的に融合し、人間と猫、2つの姿を切り替えながら事件の真相を追っていく。


2.シナリオ真相

かつてバステトの怒りに触れて袂を分かったニャルラトホテプは、シナリオの30年前にバステトの力を狙い猫山町に侵入するが撃退され、結界によって街に入れなくされてしまう。
一時は手を引いたニャルラトホテプであったが、結界があくまで「神話生物の侵入」を防ぐものであることに気付き、同じくバステトと敵対しているレンの男に協力を持ちかけた。
ニャルラトホテプの手引きを得たレンの男はバステトが残した力の欠片である猫目石を奪取。 ここまではニャルラトホテプの想定通りだった。
怨敵であるバステトを出し抜いたレンの男は、ニャルラトホテプに石を渡すという契約を無視し、街で好き勝手に猫を虐殺するようになる。(ムーン=ビーストを崇拝しているからといって、その上であるニャルラトホテプを崇拝しているとは限らない)
石を奪われる直前にバステトが干渉した1匹の猫と、探索者が巡り合うまで。

3.シナリオの誘導
本シナリオは行動出来る範囲を限定していない為、行動方針に迷う探索者も出るかもしれません。
その場合、以下の順で誘導してあげてください。

1.事件の目撃者について 2.過去の事件について 3.猫神山の歴史 4.イベント:猫神山にて
5.イベント:人気のない路地裏 6.イベント:猫山市役所にて

4.探索場所候補
本シナリオは行動範囲を限定していないシティシナリオではありますが、情報収集にて探索を想定してある候補地が幾つかあります。探索者が想定されている箇所へ向かった場合、下記の描写をお使いください。

交番:
市街地より少し離れた場所にある、小さな交番。パトロール等で空けていることも多いが、運が良いことに1人だけ残っているようだ。

市街地:
探索者の家もある住宅街で、そこそこ人通りは多い。だが、いつもなら見かけるはずの猫の姿が見られない。

図書館:
今では珍しい木造の建物。しかし、その見た目に反して中は綺麗に整えられている。 
公民館も併設しており、1Fが公民館、2Fが図書館となっている。インターネット完備。

5.NPC
バステト:
猫神様と呼ばれる存在。猫神山に力の一部を残し、ドリームランドから猫山町を守護している。
神話生物が近寄れないように結界を張っていたが、結界の隙を突かれ、猫目石を奪われる。奪われる直前に接触していた猫に、石を取り返すよう指示を出していた。

猫:
バステトの加護を受けていた本シナリオのもう一人の探索者。力及ばず捕らえられ、殺されかけた所を探索者に救われ(場合によっては救えないかもしれないが)、その恩を返すと同時に事態の打開の図るため、探索者に接触した。

レンの男:
本シナリオの黒幕その1.
黒き影の手引きにより、猫目石を奪取した。 嗜虐的な性格で力を持つと調子に乗るタイプ。
手にした石の力を利用して市役所の職員に暗示を掛け、暗躍していた。

ニャルラトホテプ:
本シナリオの黒幕その2.
バステトに執着しており、レンの男と取引をする。 計画は順調であったが、途中でレンの男が支持を聞かなくなり、結局街に侵入出来ていない。
黒幕なのにちょっと可哀そう。

シャンタク鳥:
体は像より大きく、馬に似た頭部を持ち、その全身は鱗に覆われている神話生物。
実際にはシャンタク鳥そのものではなく、レンの男が猫目石の力を使って生み出した神話生物もどきである。
余談だが、すぐやる課にあるケース内の動物はこれの失敗作である。


・ハンドアウト
貴方は猫山町と呼ばれる街に住んでいる一般人だ。
猫山町は猫神山と呼ばれる山の麓に広がる、人口約2万人の町である。
猫山町には、病院、図書館、公民館、市役所等、生活に必要な施設は一通り揃っている。
この町は、猫が多いことで有名でもある。


・オープニング
シーン1:職場にて
目的:猫が殺される事件について知らされる。

季節は初夏の日差しが厳しい夏の水曜日。
貴方は連日の暑さに項垂れながら、あるいはその日差しに歓喜しながら、今日も職場へと向かうだろう。

→PCの設定に合わせて同僚のNPCを出し、適度に会話したのち、以下のセリフを読み上げる。

「そう言えば、今日はまたあれが起こるんでしょうかね?PCさん」

→あれとは?

「あれ、PCさん知らないんですか?ここ最近、水曜日になると、猫の変死体が見つかってるんですよ」

「事故なのか事件なのか、色んな噂が飛び交うばかりではっきりしてないみたいで・・・。酷い話ですよね」

程々に会話をしたらシーン終了。


シーン2:猫の水曜日
目的:事件に遭遇する。

前のシーンの数時間後。
時刻は日が傾き、空が黄昏に染まりつつある。
貴方は今日の仕事を終え、職場から自宅への帰路に就きつつ、夕食や、明後日の振り替え休日に思いを巡らせているだろう。

判定:〈目星〉、〈聞き耳+20〉 
両方で判定を行い、どちらかが成功したら成功時①、両方失敗の場合は失敗時②の描写を読む。

→成功時
貴方は10数m程離れたマンション(6F建て)の屋上からに不審な人影を見る、または猫の悲鳴が聞こえる。
そこには黒いフードを深く被った人影が、手足を縄で縛った猫を片手に立っている。
そして、その人影は口元をニィっと歪めると、猫を宙へ放り投げた。

判定:〈DEX+20〉
成功したら下記の成功時②の描写を。失敗したら失敗時②の描写を読む。


→失敗時

数m程進んだ所で、貴方の視界にありえないものが入り込む。
それは手足を縛られ自由を失った猫が、悲鳴を上げながら落下しているのだ。

判定:〈DEX〉
成功したら下記の成功時②の描写を。失敗したら失敗時②の描写を読む。

→成功時②
間一髪、貴方は猫を抱き留めることに成功した。猫は恐怖で今だ震えているものの、外傷は見当たらない。
頭上からは狂気と嗜虐に満ちた笑い声が聞こえる。しかし、それはピタリと止むと、人影は怒りに染まった双眸で貴方を睨みつける。その後、服を翻し、建物の陰に消えていった。
貴方が猫を開放すると、しばらく貴方の周りをぐるぐると回ったのち、ニャアと一声鳴いて去っていった。

→失敗時②
バキリ、と何かが砕ける音がする。グシャリ、と何かが潰れる音がする。
貴方の目の前に広がるのは、赤黒く広がる液体と、不規則に震える肉片。
あと一歩手の届かなかった命は、貴方の指と指の隙間をすり抜け、その生を終わらせた。

〈正気度〉ロール:1d3/1d6

嗜虐に満ちた声がする。狂気に彩られた嬌声が、この場に響く。
見上げた頭上には、貴方を、貴方達を見下ろして愉悦の表情を浮かべる人影。
人影は、最後に貴方を一瞥すると、その身を翻し、建物の陰に消えていった。


→助けようとしなかった場合

バキリ、と何かが砕ける音がする。グシャリ、と何かが潰れる音がする。
貴方の目の前に広がるのは、赤黒く広がる液体と、不規則に震える肉片。
だが、貴方はそれに何の感慨も抱かない。
気が付くと、目の前にはフードの男が立っていた。
そこから先は、何も、貴方は覚えていない。

Cエンド:混沌への誘い(キャラロスト)


シーン3:猫神のお願い

目的:PCに助けを求める。

翌日、貴方が帰路についていると、不意に周囲から人の気配が消える。
バサリ。不自然な程に大きな羽音が頭上から聞こえる。
それは、鳥とも蝙蝠とも違っていた。体は象より大きく、馬に似た頭部を持ち、その全身は鱗に覆われていた。
常識の埒外にある異形の存在が、貴方を見下ろしていた。(シャンタク鳥。基本p286)

〈正気度〉ロール:0/1d6(KPは減少した数値をメモしておくこと)

異形の鳥は、貴方を認識するやいなや、その鋭利な爪を貴方めがけて振り下ろす。
絶対的な死を想起させる爪が、貴方に迫ったその時、小さな影が貴方と怪物の間に躍り出る。それは、貴方が昨日助けた(助けられなかった)猫であった。

その猫が貴方の体に触れた瞬間、視界が白く染まってゆく。白く染まりゆく視界に、女性のような影が映り、貴方を見つめている。
その視線は貴方を試すような、助けを乞うような、様々な感情を混ぜ合わせたものだった。

気が付くと、貴方は自宅の自室に立っていた。 しかし、周囲の家具が異様に高く感じる。まるで、自分が小さくなったような、4つ足の生き物になったような・・・。
そう、貴方は猫になっていた。

〈正気度〉ロール:1/1d3


・ここで一度シーンを切り、本シナリオの特殊ルールをPLに説明
このセッション中、PCは宣言及びMPを1点消費することで、猫の姿に変化することが出来る。

猫から人間に戻る場合はMPを消費しない。

猫に変化している間は、一部の能力値に変化が発生すると共に、いくつかの技能、及びトリックが使えるようになる。(追加した技能以外は人間時のものを参照する)

猫になっている間は、道具を使用することが出来ない。


 変化する能力値
STR:15 SIZ:5 DEX:90 APP:90 MOVE:12

上記以外の能力値は人間時のものを参照する。また、SIZの減少による耐久値の減少は発生しない。

 追加の技能
聞き耳:70 隠密:90 跳躍:85 追跡:50 登攀:75 魅惑:99 回避:85 

 トリック
九つの生:
シナリオ中、あらゆる判定を5回まで振りなおすことが出来る。
(オープニングで猫が死亡していた場合は4回まで)

ドリトル先生:
人間以外の動物と会話出来る。

アクロバット:
あらゆる攻撃に回避判定が出来る。また、ラウンド間に何度でも回避判定が出来る。

猫憑き:
人間、猫状態問わず使える。気絶、または耐久値が0以下になった場合、一度だけ、即座に耐久値を最大まで回復する。ただし、シーンが終わるまで、猫になることが出来ない。



・ミドルフェイズ
目的:猫目石を回収し、猫神山へ向かう。
内容:シティアドベンチャー

情報項目

1.事件の目撃者について
場所:市街地、警察署など
判定:市街地(〈幸運〉or〈信用〉or 〈APP〉)
   警察署(〈信用〉or〈説得〉or〈言いくるめ〉)

内容:
警察は事件として一応捜査を進めているが、犯人はまだ見つかっていない。過去に、似たような事件があった。資料等はあるかもしれないが、直ぐには出せない。 昔の新聞とかを探せばあるかもしれない。


2.過去の事件について
場所:図書館、公民館、市役所など
判定:〈図書館〉、〈コンピューター 〉

内容:
今から30年前にも、猫の変死体が猫山町各所で見つかる事件があった。
当時、猫山町は再開発の最中であり、様々なマンションや鉄塔等の大きな建物が建てられていたが、事件はそういった建築物の周囲に発生していた。
また、「現場近くに黒い影を見た」「猫神山が輝いていた」と証言する者もいたようだが、信憑性は定かではない。


3.猫を投げる行為について
場所:図書館など
判定:〈図書館 〉、〈コンピューター〉、〈歴史〉、〈オカルト〉、知識1/2

内容:
ベルギーには「猫の水曜日」と呼ばれる猫のぬいぐるみを高所から投げる祭りがあるのだが、1800年頃までは魔術的な儀式の意味合いがあった。当時、ベルギーではペストや様々な災害の原因が猫にあるとされていた。また、猫は魔女の使い魔であるとも言われ、民は魔女狩りを避ける為に、あるいは厄除けの為に高所から猫を投げ殺す儀式。
それが「猫の水曜日」である。

〈正気度〉ロール:0/1

Hard成功の追加情報
この猫の水曜日の発端に、「レン」と呼ばれる人物が関わっているという噂がある。


4.猫神山の歴史
場所:図書館、公民館など
判定:〈図書館〉、〈歴史〉、〈人類学〉、〈考古学〉

内容:
猫山町はかつて、猫神様と呼ばれる神がいた。
猫神様は、今でこそ崇拝されているが、かつては黒き影と共にこの街で様々な災いを招いており、禍ツ神として恐れられていた。
しかし、黒き影が猫神様の眷属である猫にまで手を出したことに激昂し、黒き影を街から追い出し、己を恥じた猫神様は眷属の猫達、そして人里を守る為にその力を振るった。その後猫神様は、人々に己を模した石像を作らせ、それに力の一部を込めた、蜂蜜色の宝石を嵌め込み、姿を消した。猫神山には、今もその石像が祭られている。

※フラグ1:猫目石その1が成立



・イベント1:マンションの屋上にて
場所:オープニングでフードの男が立っていたマンションに行くと宣言した場合発生

貴方は一昨日、フードの男が居たマンションへとやって来た。マンションはだいぶ前に建てられたようで、屋上まで自由に上がれてしまう、あまりセキュリティのしっかりしていないものだ。

→屋上へ向かう
屋上はあまり手入れがされていないのか、うっすらと砂埃が積もっている。

〈目星〉:男性物の靴であろう足跡を見つける。
※フラグ1:犯人の痕跡が成立


・イベント2:猫神山にて
場所:猫神山に向かうと発生
猫神山はこの町で一番高く、祠がある場所まで行くのに山道を15分は歩かないといけない程だ。青々と育った木々の葉が風に揺れる様は、俗世から切り離された幻想的な雰囲気を醸し出しており、人によっては神秘的にも、寂しげにも見えるだろう。

貴方が猫神山へ向かうと、数台のトラックと共に、作業服を着た男が山道の入り口を封鎖している。

→話しかける
「ああ、すまんね。今この山は立ち入り禁止なんだ。なんでも、この前の地震で落石があったらしくてね」

〈知識+20〉:最近、地震が起きた記憶はない。
〈心理学〉:落石による封鎖は嘘である。
〈アイデア〉:作業員達の着ている服を、貴方はこの街で見たことがある気がする。


→山に侵入する
〈隠密〉で判定。その後、KPは聞き耳:20、目星:25で判定。
どちらかに失敗した場合、侵入に成功する。両方に成功した場合、気付かれて追い返される。又、猫状態で発見された場合、近接攻撃:25を行う(ダメージは1d3。


回避に成功、失敗問わず逃走は可能。

→侵入後
山を登ると、木々の無い、半円形の開けた場所に出た。山道の終わりには鳥居が1つ。そこから20m程、今は火の付いていない灯篭と石畳が並んでおり、その最奥には崖とも言える山肌を穿った洞穴が続いている。(猫状態でも上から飛び降りることは難しい)

光の刺さない穴を15m程進むと、それはあった。例えるなら人を模した猫であろうか。首から下は人間の女性を想起させる均整の取れた姿。しかし、そこに乗っている頭は、長く横に伸びた髭。丸く突き出た鼻に、頭部より生える鋭角な耳。明らかに不自然な形をしているにも関わらず、それは目にするのも恐れ多い、神秘的な造形をしていた。

〈正気度〉ロール:0/1

→石像を調べる
判定:目星
石像の左目が、力ずくで外したのか、不自然に抉れている。
※フラグ2:猫目石その1が成立

→フラグ1が成立している場合、上記の判定に追加の情報が発生する。
周囲の地面に目を向けると、誰かがこの洞窟を往復した足跡を発見する。
その足跡は、貴方がマンションの屋上で見たものと同じ形をしていた。


去り際、貴方は何処からか、貴方を、そして貴方と共にいる者を見守るような視線を感じた。


・イベント3:人気のない路地裏
※このイベントはPCが猫の変死体の事件現場を探したい・猫を探したいと宣言した場合、または市役所で入手出来るもの以外の情報収集を終えた場合やPCが探索に行き詰った場合に発生する。

貴方は手掛かりを求めて街を歩いていると、視界の隅に小さな影が映る。
その影は貴方の視線を感じると、ビルとビルの隙間に潜り込んでいく。
隙間は、ギリギリ人間でも通ることは出来そうだ。

→追いかける
小さな影を追いかけビルの隙間を進むと、ふと、寂びた鉄の匂いが鼻を衝く。
日の光も当たらぬ剥き出しのコンクリートに、赤黒い染みと、無残な姿となった2匹の猫がいた。
寄り添うように重なるその姿は、最愛の者を求めて手を伸ばしているようにも見えた。

〈正気度〉ロール:1/1d3

乾いた血だまりの片隅には、一枚の紙片が落ちている。

→拾う
血に濡れて、その紙片は半分も読み取ることは出来ない。しかし、はっきりと読み取れる部分にはこう書かれている。

【猫山市役所 すぐやる課 黒蓮 蓮(くろはす れん) PASS:0222】
※フラグ3:猫目石その2が成立

→猫の遺体に祈る・埋葬するなどの行為を行った場合。
貴方はその遺体を祈り、丁重に埋葬した。
その姿を、小さな小さな影は、じっと見つめていた。
※フラグ4:奇猫な共闘が成立


・イベント4:猫山市役所にて(PCが市役所へ向かうとこの場面となる)
猫山市役所。市を統括するこの建物は、猫山町でも比較的新しい。
自然との融和をモットーにしているらしく、建物の周囲には3階建ての屋上まで届くかという程に高く伸びた木々が植えられている。
開け放たれた各部屋の窓から風に揺れるカーテンもまた、落ち着いた雰囲気に一役買っている。

PCが室内に入ったらマップを公開。

・市役所内で出来ること
1.情報収集:
過去の事件について、猫神山の歴史

2.案内板に〈目星〉:
「現在、空調ダクトの一括メンテナンスをしている。3F会議室にて作業中。開口部や工具等が
置かれているため、近づかないように」という張り紙を見つける。

3.すぐやる課について尋ねる→猫神山へ出向いており、全員席を外している。

4.すぐやる課への侵入(フラグ3成立時)

侵入ルートは以下の3種類を想定している。

①屋外の木々から潜入:
〈登攀〉及び〈跳躍〉。失敗時1d3ダメージ

② 空調ダクトから潜入:
〈幸運〉に成功すると、作業員は一時席を外す。
猫の姿ならダクト内に入れる。〈ナビゲート〉に成功するとすぐやる課の部屋に辿り着く。3回失敗すると作業員が戻って来る。

③黒蓮のカードで潜入:
部屋はパスワード式のロックで、黒蓮のカードにパスコードが記載
されている。ただし、2Fには警備員がおり、そのままでは止められる。
猫の姿で注意を惹き、曲がり角で人間に戻るなどの方法で移動させられれば入室出来る。


→すぐやる課の部屋に潜入した
無造作に積まれた書類の束、乱雑した本や機器は、ここしばらくまともに整理もされていないのは容易に想像が付くだろう。だが、それよりも貴方の目を引いたのは、部屋の片隅に蠢くものだった。
小型の檻の形をした、猫を持ち運ぶ為のケース。その中に居たのは、貴方の正気を疑わさせるには十分過ぎるものだろう。
猫の頭部に鰐の胴体。烏の肉体に猫の体毛。全身が腐敗してもなお動く子猫。
まるで、いや、まさに継ぎはぎされたとしか言えない生き物たちが、恐怖、諦観、虚無をその目に漂わせ、貴方を見つめている。

〈正気度〉ロール:1/1d5

→動物に〈目星〉、または話かけてみる。
歪に繋げられたその体は、まともに動かすことも出来ないのだろう。
呼吸をするのもやっとといった様子で、鳴き声1つ上げることも、足を持ち上げることも不可能な程に、彼らは弱り切っている。

→猫目石を探す(フラグ2が成立している場合のみ可能)
判定:〈目星〉又は『猫目石を探す』と宣言。
作業用に使われているのであろう机の上に、やけに小綺麗な木箱を見つける。
蓋を開けると、中には薄い布で包まれた、蜂蜜色の輝きを放つ、美しい石が収められていた。


→書類を調べる
判定:〈図書館〉
山のように積まれた書類の中から、1枚の古びた巻物(スクロール)を見つける。

→判定:〈英語〉または〈フランス語〉
ブバスティスの巻物(写本)だと分かる。(フラグメントp50)
斜め読みに12時間、理解に6週間。クトゥルフ神話技能+3%
呪文:川岸の子供たちの召喚と放棄、動物の魅了


→機器(パソコン)を調べる
判定:〈コンピューター〉
日記と思われるデータを見つける。以下、日記の内容。

『無貌の影の手引きを得て、この不快な街に侵入することが出来た。
この町の神は我々にとっても、無貌の影にとっても共通の敵である。奴の力が込められているこの石を破壊したいが、下手に実行すると手の付けられない事態を引き起こすかもしれない。忌々しくはあるが、しばし手元に置く事とする。
むしろ、この石を使って新たなる神を作ることは出来ないだろうか。
もしも上手く行くのならば、我が神も大層御喜びになるだろう。』


→PCが猫目石を持って部屋を去る
貴方が部屋を去った数分後、一人の男が廊下を歩いてくる。
男は慣れた手付きで扉を開け、室内の異変に驚愕を浮かべる。
狂ったかのように室内を荒らし続けるが、求めている物は一向に姿を現さない。
やがて動きを止めると、グルリとあり得ない角度で首を回し、窓の外に顔を向ける。
その瞳には、日を隠しつつある猫神山が映し出されていた。


「新クトゥルフ神話TRPG ソロシナリオ「奇猫な共闘」(2/2)」へ続きます。



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