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ランチ後のふやけた頭に効く、みうらじゅん昼の“連続メルマガ名言”のお時間がやってまいりました。
本日の名言
「アウトドア般若心経」
~vol.1~
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釈迦の教えである仏教のエッセンスを
わずか278文字に込めたとされる「般若心経」。
その一文字一文字を路傍の看板などに見つけては、
写真に撮り、採取していったみうらさん。
長い年月と苦労の末に全ての文字を集め、
一遍の般若心経を完成させたみうらさんの、
カメラ片手の行脚と修行の日々とは?
そしてそこから垣間見えた「真理」とは果たして何だったのか!?
今回は図らずも、人間の存在や世界にまで及ぶ、
壮大かつ、哲学的なお話となりました。
編集部(以下編)
さて、今回は、取り組まれた内容のあらましを
お聞きしただけでも気の遠くなりそうなお話ですね……。
まず、みうらさんがなぜ
「アウトドア般若心経」を始められたのか?
そこからお伺いしていきたく思います。
みうらじゅん(以下み)
そもそもはね、写経にしろ読経にしろ、
「般若心経ってインドアだな」
と思ってたんですね。
編 (笑)。
般若心経がインドアって発想がすごいですね(笑)。
み つまり、般若心経って
基本はお寺で唱えられたり、
法事の時に檀家さんの家で唱えられたりしますでしょ。
もちろん写経を外でする人はまずいないわけですし。
編 はい。それはたしかに。
み でも本来、念仏って空也上人しかり、
法然上人しかり、円空上人しかり、
日本中を行脚してアウトドアで唱えておられたわけです。
衆生救済や布教活動や、自分の修行のために。
編 なるほど。
み もちろんその時代にも
インドア派な方はおられたでしょうから、
僧侶にはインドア派とアウトドア派がいたわけで、
そのふたつに分かれてると思うんです。
でも、僧侶になることを「出家」、
つまり「家を出る」って書くんだから、
本当は僧侶のみなさんは、家に閉じこもらず、
つまりアウトドアに出るべきなんじゃないかと
ボクは思ったわけです。
編 なるほど(笑)。
本来の意味とはやや異なりますが、たしかに。
み 僧侶の方が拝んでおられる仏像もその昔、
インドから中国へ渡って、
そしてようやく来日したものでしょ?
編 はい、ミュージシャンの
ワールドツアーっぽいですが(笑)。
み だから、そもそも「家(国)」を出て、
やって来られたわけだから、仏様でさえ、
ずーっと出っぱなしてるつもりでおられて、
いつのまにかご自分が日本に帰化して
一カ所に居着いちゃってることを
お忘れになってしまってるのかも?と思うんです。
編 はあ。
み だから自分が仏教的なことをやるなら、
もう一度、家を出ることで
違った発見があるんじゃないかなと常々思ってたわけです。
編 なるほど。
み そんなときに、とある出版社から
般若心経の本を書かないかというお話をいただきました。
でも、いざ書くとなると般若心経って
どういうものか詳しくは知らなくて。
あの278文字に仏教のエッセンスが
詰まってるらしいんですが、
読んだだけじゃまったく意味が分からないし。
(次回に続きます!)
★MJ連続メルマガ名言~次回の展開は!?
般若心経の本を依頼されて困ったみうらさん。
街を歩いている時に、まさかの場所で
仏教の真髄を見つけたのだとか。
★おまけ★
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数多あるMJの名言の中から、レアなものをセレクトしてお届け!
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やっぱエロは本能だから強い。
※怪獣スクラップ、トンマスクラップなど
数々のスクラップ帳を作っているみうらさんですが、
なかでもエロスクラップはギネス級の冊数を作られています
(しかもお聞きするたびに冊数が増えています)。
公開するのが難しいモノだけに、
本当に好きでやっておられるのでしょう。
【当メルマガの取扱書】
当メルマガは、著作100冊を超える名言製造機・みうらじゅんの、時代に刻まれた名言から、局地的に流行した(?)名言までを本人が自己分析。
「果たしてこの名言は真実なのか?」まで踏み込み、ランチタイムの嫌がらせ、いえ、ちょっとした幸福感の創出のために、平日毎日お届けいたします。
昼の連続メルマガ名言として、引き続きよろしくお願いいたします。
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