現在の日本において、売春は法律によって禁じられているのは自明の事実です。しかし、未成年者に対してや、売春をする場所を提供した場合には、罰則の規程があるものの、成人した男女間の売春に関しては、法によって禁じられているにも関わらず罰則は存在しません。

 そんな背景があってか、様々な場所で春の売買が行われているのですが、場所が提供なNGということから、「いわゆる風俗店は売春の場ではない」という建前が存在します。ヘルスやイメクラは、フェラや素股、肛門を使っての行為までですし、ソープにいたっては、「たまたまお風呂に居合わせた男女に恋愛感情が生まれてセックスをする」という理屈です。

 ソープに関しては、理屈はどうあれ、結局は本番行為をするものの、ヘルスやイメクラに関しては、法律を背景に、店として本番行為そのものが禁じられています。だいたいのヘルスやイメクラの、待合室やホームページには「当店は本番行為はできません」「強要はもちろん、交渉した場合には罰金・告訴します」などのような物騒な文言が書いてあることも少なくありません。

 しかし、ネット上に溢れる、風俗情報や掲示板などの書き込みを見る限りでは、「ヘルスやイメクラで本番行為した」のような情報が当然のごとく飛び交っています。

 これはいったいどういうことなのでしょうか。

 ここからは、やはり取材をしたうえの話なので、今回のお話に出てくる女の子たちが風俗のすべてではありません。

 まず取材を通して、まず驚いたのは、ソープ以外の風俗で働く女性で、「本番を頼まれた経験が無い人は居ない」ということです。お客さんが5人居れば、そのうち