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就活にモノ申す!――めんどくさい男の就活論

2014/05/25 00:12 投稿

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こんばんは、お元気? Mistirです。

さて、今回は「ネトウヨの消失」記事以来の「自分に言い聞かせる」記事です。
対象は主に自分、あと自分に似たトコロがある人……そして、ごく一部の学生にもお届けしたい。そして、願わくばこの記事が大学の新入生に届いて欲しい。なーんにも役に立たない、即効性の情報は何も無い記事だけど、それでも何か伝われば……

なかなか就活の話ってするのが難しくて、具体的なことを語ろうとしようとすると特定されかねないのがちょっとばかし怖い。なので、とりあえず今回は要点だけ語ります。いつかもっと深いことも語れればいいなぁとは思ってます。

結論を言います。僕の就活は「大成功」でした。当初の目的を全て満たすところに就職が決まりました。

でも就活自体には文句があります。それを語りたい。
僕の就職活動は、その始まり方からして一般的とは言いがたいものでした。「徹底的に技術力志向」これです。例えば、転職する事になった場合、
仕事ができる可能性を、仕事以外のもので判断されるのが絶対に嫌だった。
自分のスキルで生きていきたかった。
転職前提ってわけじゃないです。ただ、転職もできない程度のスキルしか付かない「不安定な」生き方はしたくなかった。「企業の安定」という砂上の楼閣にはしがみつきたくなかった(超越者的安定志向と名付けよう)。何より、それはダサい。悪い意味でダサい。いい意味でダサいのは好き(ダイミダラーのデザインとか)だけど……

あと、ここには「手段と目的を一致させたい」という強い欲求がありました。それは後々語ります。

 
最初から就活への嫌悪感マックス……否、面接への嫌悪感がマックスでした。
何故いちいち「学問のために行った大学」で「学問以外のことを経験」し、それを「分かりやすいストーリーで」説明する必要があるのか。人生なんて一貫性無いものじゃん。ごく一部の人以外。

僕の大学時代最高の思い出は、大阪の友達の家でバカみたいに酒飲んで銭湯行って、将来への薄暗い不安だとか、これからどうやって絵描いていこうだとか、これから何かを始めるべきかだとか、話してみたり一人でじっくり考えたり、その様子を自分自身で客観視しながら「ここで涙でも流せばバタイユみたいとは言わなくても……なんかの私小説みたいな状況やのォ……畜生」などと考えたことですよ。風呂あがりのビールが美味かった。外に出た。暗くて、寒かった。

我ながら臭いぞ。書いてて汗かいてきた。ポエマーじゃねえんだから。

書いてて汗かくようなことを面接で言うことができるわけもない。だから「パッとわかりやすい」ことを語りましたよ、ええ。


そもそも、何故文学部なんて行ったんだよ!ってこと自体、ちょっとした反逆です。就活で苦労する?それがどうした知らねーよ。俺は哲学に興味があるんだよ、経済学なんて(当時は)全く興味ねー!……でも文学部の同級生で僕よりさらっと就活やってた人もいたし、文学部であることが就職にどう関わるのか、僕が語るべきじゃなさそうなので割愛します。


さて、僕が就活に抱く不満は、この「経験を語らされるシステム」にあります。コンピテンシーだかなんだか知りませんが、(新卒の)就職活動は「手段と目的が一致していない」んですよね。

受験勉強は「勉強という手段」が「学問の基礎習得」「入試という学問の基礎確認」という目的と一致しています。だから、ここで頑張ることに疑問は抱かなかった。

だけど新卒の就活ってさ、「他のことのためにやってたこと」をどうしても切り売りしなきゃいけない。それが、本気で厭だ。嫌という字ではなく厭という字を使いたい(これ何の小説のネタだったっけ……)。とにかく、イヤで嫌で厭で仕方がない。なーにがコンピテンシーじゃ、バーロー。


当然っちゃ当然だけど――
就職するためにバイトやってんじゃねえ。
就職するために勉強したんじゃねえ。
就職するために趣味愉しんでるんじゃねえ。
就職するためにサークル入ったりやめたりしたんじゃねえ。
就職するために……


でも、それを切り売りしないと……どうしようもない。それがもう、心から厭だ。鳥肌が立つ程に。

だから心を殺した。今までは、「どんなことをやってても自分だ」って思ってた。未だにそう思ってる。お体裁を気にしてコミュ障発揮する自分も「自分」だし、好きなことを喋りまくるオタッキーな自分も「自分」、バイト先でゴリゴリ喋る自分も「自分」だ。あと家でニヤニヤしながら動画観てる自分も「自分」だ。だけど、初めて心を殺した。殺したのだと、自分で実感するほどに。そうしないとやってられなかったから。
多分大手企業の一次面接、「つまんねーこと聞くなよ」って雰囲気が半端無い感じで回答してただろうな……今思うと。だってホントつまんねーこと聞くんだもん……

そりゃ僕だってアホではあるが、それでも「社会人になったら自分の心を殺してお客様のために働かないといけないことがある」ってことは知ってる。でも、明確に質が違うと思うんだよね。
……否、違う。「明確に質が違うものに」「するために」「僕の力で、するために」……そんな就活をやったんだ。

僕が求めていたことは、たった一つ。

「俺は俺のためにこの仕事をやってんだよ!」って言える職業に就くことだ。
「俺が本気で選んだ仕事なんだよ!」って言える職業に就くことだ。

もし、そういった職業に就いて働いてるなら、そこで心を殺すことは「手段」であり「目的」だ。極めて逆説的な言い方だけど、その場合「心は殺していない」。


そういったこと以外のことは、骨格としては、極論何も考えていなかった。
社会貢献?なんだそれは。
成長性のある企業です?それが僕にどう関わるの?三年以内に潰れられるとちょい困るけど。
知名度?………すまん、実は一瞬超有名企業の選考進んだ時にちょっと心揺らいだ。だがまぁ、祈られたし、祈られたあとは一瞬で軌道修正できました。


もし、「俺が選んだ企業」じゃなかったなら……例えばさ、「有名だから」とか「給料いいから」だけで選んじまうと、「俺の人生が俺の人生じゃなくなってしまう」と今でも本気で思ってる。青臭いと笑うなら笑え。

もうちょっと理屈っぽく言うとさ、「目的」と「手段」が分離するのは、もうこりごりなんだよ。目的すなわち手段、そういう生き方じゃないと厭だ。

就活生が……いや、むしろ就活生を釣ろうとしてる企業が大好きな「成長」という言葉を使って言うなら、「成長」が手段であり、同時に目的でもあるようなところじゃないと、行く気がしなかった。


……で、知名度は無いけれども本当に自分の思うことができる企業に行けました。めでたしめでたし……じゃなくて!
ここで僕が語らにゃ誰が語るんだ!語るぞ!!


就活を経験した人間として、お願いしたい。どこへともなくお願いしたい。
もう勘弁して下さい。経験を切り売りするのは疲れました。あなたがたのために生きるのは疲れました。
大学くらい、自分のために生きさせてください。
僕が完全に強者だったなら、「何が就活じゃボケエエエエエエエエエエ!」って言いながら自分の好きなことだけ好きにやれたかもしれない。


だけどね、「チラつく」んですよ。三年間もですよ。何を就活でアピールしようだとか。これは就活でアピールできるだとか。


そんなくだらないこと、心底くだらないことごときに、三年間も、本当に貴重な三年間、振り回されるんですよ。


就職のため、じゃないんです、「就活の面接のため」なんです!これが詭弁だっつーことはわかっちゃいますが……それでもッ……こんな悲惨で、下らなくて、虚しいことってありますか!?

こんなことにいちいち突っ掛かるのは僕が妙に神経質だからでしょう。悪い意味で「真面目君」だからかもしれません。言動はエキセントリックですが、意外と繊細なんです。って自分で言うとおかしいな……でもとにかく、「役に立つ」っていう打算、最悪の打算が、僕の脳にチラチラと侵入してくるんです。
そして、それは実際「役に立った」んですよ。それが腹立たしいような嬉しいようなで、複雑なんです。こんなこと言ってる俺はアホだと思います。でも、そんなアホがたとえ全学生のうち一人だったとしても、確実に存在するんですよ……

ここで僕のバイブル、芥川龍之介の『芋粥』から、脳みそに叩き込んでる至高の一節を引用します。
人間は、時として、充されるか充されないか、わからない欲望の為に、一生を捧げてしまふ。その愚を哂(わら)ふ者は、畢竟(ひっきょう)、人生に対する路傍の人に過ぎない

一生を捧げるレベルで無かったにせよ、「無駄」なんて無いんです。生きるなんて愚なんですよ。ってか、高校の頃は徹底的にストイックにやってたんだから大学くらい「愚」にやらせてくださいよ!
その「愚」がたまたま役立ってしまったら、なんか「精神的にレベルが下が」っちゃうんですよ!御社のために愚かだったわけじゃねー! 全部俺のためなんだ、俺のための俺の領域を犯すさないでくれ……いや、俺の領域を犯す(面接でアピールする具材にする)ことを決めるのは、俺自信だ……酷すぎる!……ああ、ここまで行くと繊細すぎる……それでも……うう(涙)

優秀な人間はそんなことを考えないんでしょう。「気付いたら面接にアピールできる程度の経験は積んじゃってる」んでしょう。だったら俺は優秀じゃなくていい!十分だ!


……さて、とは言うものの、現在の就活に対する秀逸な代替案があるわけでもありません。確かに面接以外で個人の人となりを示すって非常にムズいと思います。……まあ強いて言うなら、ゲスいところも素晴らしいところも本当に自由に示せる仕組みを作ることができれば……例えば、50通りの設問の中から自由に語ることを選べるとか、リクナビのオープンESを物凄く複雑にしたものとか……あ、ちょっとだけ可能性を感じるのが「メチャクチャにヤバイ就活生近藤佑子」や「世界一即戦力な男菊池良」のシステム。あれくらいみんながネタに走れる方が健康だと思うんですよね。でも……そしたら「上手く企業の人にアピールするための、上手い自虐ネタ」みたいな記事がクソ就活ブログから出てきそうだ……うう頭が痛え……結局、アレは「コロンブスの卵」だから素晴らしいのであって、真似事になって一般化するとモリモリ問題が出てきそうなんですよね。
もっと現実的なところで言うと、一人あたりのエントリー数制限。制限解除のためには、一定数落ちる必要がある……とか。まぁ、ドワンゴ辺りの企業が就活を変えることに動き出してることですし、変わるかもしれないし変わらないかもしれない。

とにかく、僕が思ったことをつらつらと書きました。
そして新入生の方へ言いたいことは……僕と似た、「手段と目的がズレるのは厭だ」とかすっげーめんどくせーことを考えてしまう新入生の方は……自由にやってください

なんやねん!って思われるかもしれませんが、もし僕に似てる方なら、僕が何を言おうとも「愚」を犯すだけでしょう。それでいいんです、誰だってそーするとは限らないが、僕はそーした。
あるいは、大学生活という貴重な時間を削って「就活のためと割り切った経験」を積んでください。スポーツでもいいし、勉強でもいい。
強いて今オススメするなら、筋トレです。特に今貧弱な人には超オススメですね。体脂肪率の推移を全部記録すれば数値的アピールも出来ますし、見た目でもアピールできる。あとはパワーリフティング大会入賞でもすれば、最低限の話術があればもうどこでも内定できるでしょう。そして、「筋肉は人生全てに役に立つ」……半分冗談で、半分本気です。ってか時間を巻き戻せるなら、そうする。

さて、色々語りましたが今、凄く凄く幸せです。

もう何もチラつかない。

自分の人生を生きてるって感じがします。大げさではなく、本気で。
あとは残りの大学生活を堪能します。卒論? 好きなことやってるから苦になりましぇーーーーんwwwwwwwwwwww

就職したら、またいろんな事が「チラつく」人生になって、辛くなるかもしれない。
でも、その「チラつき」が嫌な「チラつき」ではなく、ワクワクするような「チラつき」にするための就活ができたかなーとは思ってます。少なくとも、今僕の手が及ぶ範囲では。
何かがチラついたとしても「うるせえ!そのために生きてんだよ!」って言えるような、そんな状況に至るための就活。
そのために、一般的にしんどいって言われる業界に入ることにしました。

現実に文句言うこと、現状に文句言うことは嫌だったから、終わった後に文句を言おうと決めてた。たとえ世界が悪だったとしても、世界の悪口を言うのは嫌だった。世界に文句言ってる暇あるなら自分が変わればいいって思ってることは、昔も今も変わっていない。

結果が良かったからって、その過程はすべて素晴らしかったとはいえなかった。こんなムズムズする経験は、少なくともこれまでは無かったと思う。これからもっと増えるのかもしれないし、増えないのかもしれない。就職活動より実際の仕事のほうが辛いっていう人もいますし……そう言わない人もいる。就活のほうが辛いっていう人もいる。僕にはもちろん、まだ分からない。

もし数年後、僕がピーピー泣いてたとしたら、笑ってやってください。ピーピー泣きながら、働きたくないって言ってるとしても……それでも僕は「うるせえ!俺が選んだ!俺のための選択だ!このために生きてるんだよ!だからこれでいいんだ!俺は今俺のために生きてるぞ!」って、叫びたい。叫べるように生きていたい。
本当にクサいですが、そう思っています。少なくとも今は……。

痛々しい記事、おしまい!あー恥ずかしい!
なんか抽象的な語り方になってしまったけど、あんまり具体的なことは言いたくなかったんだ。すまんね。

コメント

hagehagehagehage
No.2 (2014/05/25 11:30)
内定おめでとうございます!
このご時勢ですから本当にご苦労なさったことと思います。せめて卒論製作まではゆっくりお休みしてください。

さて、本文を拝読させていただきまして「自分で自分の生き方を決める」という事に関して感じた事があります。それはもしそのような生き方を貫くのなら「自分を殺して生きる」人の生き方を理解して、或いは自分にもこういう生き方があったのかもしれない、と考えて共感を持つ事も大事なのではないか、という事です。

なぜこんな事を言うのかというと正しい「社会人の常識」なんて結構曖昧だと思うからです。
たとえばネット上で「ブラック企業談義」が始まると、大抵「甘えた事言うな」という人たちと「労基法くらい守れ」という人たちの間で論争になります。あの温度差には議論している人たちの関わった業界や職種が影響しているように見受けられるのです。
どんな人でも新しい環境で仕事を始めれば困難は付... 全文表示
(著者)
No.3 (2014/05/25 15:40)
>>2
ありがとうございます。非常に参考になります。

事実、就活やってても自分と違う、全く違う考えの人たちが多すぎて……しかもそれが結構今までの「人間ってみんな違うよね」っていう頭で理解したレベルを通り越した「え、なんなの、みんな宇宙人?」レベルの考え方の違いだったので、それって自分にとって軽く恐怖だった覚えはあります。逆に僕がこのブログで書いた考え方を言ったときは「意識が高い」と言われたり……w いわゆる「意識高い系」とは対極だと思ってるんですがね。

なので、嫌というほど人間の考え方が違うっていうことは身体で理解したつもりではいるのですが、確かに自分自身こだわりや考え方が強すぎて、結構そういう意味では苦しむこと多いのかなぁとは思います。仕事観ってホントに色々だってのは、薄々ですが予想がつきます。就活段階でさえエライコッチャでしたからね。

僕は僕のこだわりを、他人や自分自身と適度な距離感で持ち続けられるようにありたいものです。
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