全国800万人のアーケードゲームファンの皆様、こんにちは。燃えプロバンド『ノーフューチャー』のリーダー・KMです。
前回に続き、自分の音楽遍歴についてお話したいと思いますが、今回はゲームミュージック編として「SNK新世界楽曲雑技団」を取り上げさせていただきます。
そもそも「SNK新世界楽曲雑技団」とは旧SNKサウンドチームの名称ですが、格ゲーバブル期の頃のSNKタイトルはアーケード(ネオジオ)から家庭用移植(ネオジオCDなど)に際して、ゲーム内容の調整だけでなくゲーム音源の録り直しが行われておりました。
各タイトルのゲームサントラも、オリジナル盤(ゲーム音源そのまま)とアレンジ盤(原曲を生演奏や打ち込みで録り直し)の両方がリリースされていました。アレンジ盤は新世界メンバーだけでなく、一流スタジオミュージシャンが演奏に参加されていて、とても聴き応えがあるんですね。
『THE KING OF FIGHTERS '96 アレンジサウンドトラックス』
自分がネオジオ及び『KOFシリーズ』にハマるきっかけになった作品です。あるとき友達の家でネオジオCD版の『'96』をプレイしていると、どうもゲーセンで聞こえる曲と様子がおかしいことに気づいたのが、自分と新世界の出会いだったと思います。アルバム的にもロック系のアガる曲が多いですが、中でもオススメなのは主人公チームのテーマ曲『ESAKA?』です。このあと何度もアレンジされる中でも、やはり飛び抜けて良いですね。
ゲーム的には対戦バランスがぶっ壊れてたり、技が出づらかったりといろいろありますが、一番思い入れのある『KOF』のタイトルであることは変わりません。スコアアタックも面白いよ。
『ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝 アレンジサウンドトラックス』
誰も知らない「もうひとつの龍虎」で有名な『龍虎外伝』ですが、自分がミカドで初めて優勝した思い出深いタイトルでもあります。頭突きや裏拳などでカウンターを取ると重力を無視したまま垂直に浮き、コンボを叩き込む3Dライクなゲームバランスと空中ダメージ補正上昇システムが対戦を熱くさせます。
音楽的にはラテンジャズフュージョンなサウンドがゲーム音楽である事を忘れさせてくれる素晴らしさです。ホーンセクションの小池修(Sax.Fl)とエリック宮城(Tp)に負けず劣らず、リズム隊も神保彰(D)と櫻井哲夫(B)と超絶豪華な布陣。
ロバートとリョウのテーマもアレンジ違いでそれぞれ楽しめますし、なんだかんだ最後は好きとか嫌いとかはいい、ワイラーのテーマで気持ち良くなるのだ!なアルバムだと思っています。
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