以前からやりたかったアイデアとして、ある和音を別の和音のオンコードとして捉えるというのがあった。
例えば、Amaj7はC#m on Aとも書けるし、A6はF#m on Aとも書ける。
書き方を変えただけでは何も起こらないけど、頭の中での位置どりが違うからちょっと違ったコード進行が作れる。「笑ってくれないか」のイントロはAmaj7 => Dm on Aだけど、C#m on A => Dm on Aと考えることで発想しやすくなる。というか、実際そういう発想で作った。
これは上にも書いたように以前からやりたかったのだけど、なかなか形にならなかった。
あとは最近、岡村ちゃんの「カルアミルク」を聞いて、ビッグで人工的なドラムとアコースティックなピアノやギターが合うかもなあというのもあった。それでアレンジはなんとなく頭に浮かんだ。
転調についても書いておきたい(たまたまうまく行ったから)。さっき書いたようにイントロはAメジャーの調、Aメロも同じだが、BメロはDメジャー調になる。そしてサビはCメジャー。全部違う。こういう場合転調するより戻るのが難しいのだけれど、サビの最後で強引にAメジャーに着地してまたAメロへ。この着地方法は「しゃぼんだま」という曲でも使ってるから興味あったら聞いてね。
で、Aメジャー Dメジャー Cメジャーの輪ができたわけなのだけど、サビの2回めで転調する。Aメジャーに着地してそのままDメジャーに飛ぶ。全音上げだがいろはさんのファルセットを使いたかったのでむしろよかった。しかし全音上げだともう、イントロのAメジャーに戻れない……と思ったら強引に戻る。この辺は作っていて脳汁がでまくった。
なんだろう、「作曲」と「アレンジ」と「プロデュース(ミックスとか)」と、いろいろな要素があるとして、「作曲」の面でミラクルが起こったのだと思う。でも「アレンジ」「プロデュース」がまだ未熟なので結果普通の曲になった…かも。
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