メタ坊のブロマガ

名犬ロンドン

2020/11/27 19:00 投稿

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  • 池内紀
・名犬ロンドンという白黒ドラマを子供の頃に見ていた記憶がある。
 夕方5時過ぎくらいに再放送していたのを見たのだと思うけど記憶は定かでない。

 ウィキペディアで調べると
 1958年7月6日に公開されたアメリカ映画および同作品のヒットを受けてカナダで制作されたテレビドラマシリーズである。
 テレビ版は、1963年 - 1965年放送版と1979年 - 1985年放送版の2種類がある。前者はカナダとアメリカで2シーズンにわたって放送。
 また日本
でも、1963年10月17日から1965年10月3日まで日本テレビ系列局で放送されていた(中断期間あり)。後者は6シーズンにわたって放送された。

 と簡単に書かれているだけで、全部で何話あったのかとかタイトルとかも出ていない。
 リンクをたどると
 名犬ロンドン物語 (archive.is)
 
 というHPがあって1963年半から1965年版の放送リストらしきものが載っている。「名犬ロンドン物語」が正式らしいけど、当時の新聞番組欄や番組冒頭には「名犬ロンドン」とだけ出ていたような気もするのだが、子供の記憶なので全く当てにならない。
 私は「名犬ロンドン」とだけ記憶していた。原題にはロンドンとも物語とも書いていない。

 原題は「The Littlest Hobo」で、機械翻訳すると「最も小さい浮浪者」みたいになって印象が良くないのだけど、Hobo(ホーボー)という単語には今のホームレスみたいな意味では無くて、縛られることなくあちこちへ自由に旅する人 みたいな意味があるみたい。
 永井荷風の「あめりか物語」講談社学芸文庫版の解説に、鉄道時代と題して池内紀(いけうちおさむ)という人が書いたこんな文章がある。


 シェーンやハックルベリー・フィンに例えたりもしているけど、池内氏によれば荷風のような親の財力で好き勝手にアメリカを見て回っていた日本人が当時少なからずいて、荷風は自分自身も含めてそうした「ホーボー」たちをこの作品の中で活写しているということみたい。
 辞書では「Hobo」を「浮浪者」みたいに直訳しちゃうけど、それはホーボーの中でも特別にものぐさな奴が物乞いとかした場合であって、大部分のホーボーは寅さんのように全国を精力的に放浪し、列車にタダ乗りしてアメリカ中を巡り歩き、適当な街で稼いではまた列車で去っていくヒッピーとかフリーターとかの先駆みたいな存在だったらしい。
 日本語で言うならば「風来坊」や「渡り鳥」みたいな意味も入っていて、列車でやって来た犬がその街で人助けをしたり悪人の悪だくみを打ち破ったりして、うちの犬になりなよみたいに誘われることもあるのだけど、最後はまた列車に乗って去っていく。
 クレナイ・ガイとか赤木圭一郎とか小林旭とかみたいな、土地の定住者ではない、日々旅にして旅をすみかとす、芭蕉があこがれたような存在でもあるのだろう。 
 平井和正氏の超犬リープはこの番組が発想の元になったと書いている人もいた。裏付けは持っていないけどいかにもありそうに思う。


 邦題のロンドンというのは演じている犬がロンドンという名前だったらしいことが英語版のウィキに書いてある。英語版の方が日本語版より情報が詳しい。
 オープニングでもこんな感じで大きくロンドンと出るのでそこからだろう。


 作品内では「ホーボー」とか「ガリバー」とか人間が勝手に呼んでいるらしい。ロンドンではない兄弟犬なども撮影には使われたらしい。

 1979年 - 1985年放送版というのもあるのは全く知らなかったけど、こちらは多分記憶のものでは無いのだろうと思う。日本では「名犬ロッキー」というタイトルで放送されたものがあるのでこれを言っている様子。こちらには私は全く興味が無い。
 というのは主題歌がというかテーマソングが違うから。
  
 この作品のテーマソングはどこか郷愁を誘うものがあって、子供心に胸に染み入るものがあったように思う。私が見た再放送は夕方だったと思うので、夕暮れ迫る時間帯に見たのでなおさら心に響くものがあったように記憶している。

 英語版はアイファインドアドベンチャーエブリフェア~ みたいに始まっているので、
見知らぬこの町~ という歌詞はかなり意訳だと思うけどメロディにも合った良訳だと思う。

日本語版歌詞はあちこちで見かけるけど例えばここで見れる。タイトルは「さすらい」。
名犬ロンドン: kentarooowは今日もご機嫌♪ (cocolog-nifty.com)
英語版歌詞はここで見ることができる。ROAD WITHOUT END というタイトルらしい。
番組ガイド:「名犬ロンドン物語」「名犬ロンドン」 | テレプレイブックス2 (jugem.cc)

 ネットでうまく探すと、当時のテレビから直接録音したというものと、それとは別の日本語版二つを聞くことができた。また演奏のみバージョンもあった。
 私がリンクを貼ったせいで消されるなんてことは無いと思うけど、自重しておく。

 さまよいくれば~ というバージョンと さまーよいくれえばあ 、みたいな違いがある。
どちらかというとテレビ版の前者の方が記憶とも合い好き。後者はレコードか何かだろうか。

 名犬ロンドンのサブタイトルは、上記リンク先のリストから再放送を除外して並べてみると
1 声なき目撃者
2 密航者
3 熱砂の死闘
4 バラとダイナマイト
5 人食い鷲の恐怖
6 非行少年アンディ
7 戦慄の夜
8 善意の90ドル
9 やぶにらみのチコ
10 白狼
11 小さな調教師
12 可愛い馬泥棒
13 大吉金運隆盛
14 手袋の謎
15 空からの追跡者
16 黒い悪魔
17 破られた非常線
18 特ダネはまかせろ
19 臆病風は吹き飛ばせ
20 爆薬を抱く犬
21 罠
22 赤ちゃん待って!
23 エリックの殺意
24 足のあるお化け
25 消えた女
(以降元の資料には番号無しに私が仮番をふりました)
26 証文
27 シグナルは知っている
28 キャッシーの人形
29 裏切り
30 蘇った魔術師
31 失踪
32 疑惑
33 王様とボーイスカウト
34 にわとり泥棒
35 トランペット少年
36 午後5時の恐怖
37 ぬれぎぬ
38 盲目の目撃者
39 逃走
40 頼もしき協力者
41 舞い込んだ50ドル
42 追いつめられた男
43 魔女の住む屋敷
44 弱虫ボビー
45 老いぼれ医者
46 その犬を殺せ
47 忘れられた結婚記念日
48 狂った計画
49 夢のデート
50 銀行支店長強盗になる
51 一枚の小切手
52 脱走二等兵
53 ロンドンのめがね
54 消えた肖像画
55 仮面の男
56 逃走者
57 ロックリッジの山の家
58 兄弟

 となり、全部で58本放送されたらしい。

 あちらのデータベース
The Littlest Hobo (TV Series 1963–1965) - IMDb を見てみると以下のようになっている。

 シーズン1が33本、シーズン2が28本、合計61本が放送されたらしい。
番号は私が便宜上つけたもので元資料には番号はついていない。
 第一シーズンの21話、第二シーズンの21話、27話は情報が無くタイトルも内容も分からない様子。
 偶然かもしれないけどこの三本を除外すると日本で放送されたものと同一の本数になる。ウルトラセブンのスペル星人の回みたいに欠番とかなのか、フィルムが残っていないのか。
 日本語版のどれが原語版のどれに対応するかもよくわからない。
 放送は白黒だったけどもともとカラーフィルムで撮影されたそうで,DVDやネットにはカラーの映像もあるみたい。
 英語版オープニング、エンディングにもいくつかのバージョンがある様子。

 あちらではDVDも出ているようだけど、全部で12話分しか収録されていない様子。
傑作集みたいな感じなのかも。最初の映画版もDVDが出ているみたい。


 いくつかのエピソードがネットに投稿された気配もある。字幕無しだけど、もともと主人公のロンドンは喋らないので犬の動きを見ていれば話はなんとなくわかる。英語に自信のある方は探してみてもいいかも。

 でも日本語版のDVDボックスが出てほしいなと思う。なるべく廉価版で。本当は再放送か無料配信してほしい。

 ちょっと動画を作ってみました。


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