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「一番星のそばで(仙石寛子著)」

2020/10/04 19:00 投稿

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  • 仙石寛子
  • 漫画本
  • 芳文社


・中学一年生の明日花には、双子の弟がいる。子供の頃はいつも一緒に遊んでいて、どちらかというと姉の方が弟の後をついて歩いていたが、思春期に近付くとだんだん姉は弟と一緒に学校に行くのを嫌がり、邪魔にするようになる。弟とは学校は同じだけどクラスは違う。
 弟を邪魔にするのはブラコンとかからかわれるのが嫌だったり、思春期特有の気まずさがあったりするらしい。決して弟のことを嫌っているわけではない様子。

 そんな時にいきなり幽霊が見えるようになる。ちょっと年上で大人の印象の優男。姿は見えて会話もできるがさわることはできない。最初は怖がるが特に悪さをするでもなく、ただそこにいるだけなので次第に慣れ、幽霊は学校にもついてくるようになる。
 幽霊には何か幽霊になった理由があるらしく、現世に何かやり残したことがあるいたいでもあるけどそれについては話してくれない。

 だんだん幽霊の事が気になってきたりもするのだが、幽霊からは何でそんなに弟に邪険にするの?などと聞かれる。言われてみるとあまり論理的な理由はない。親友が弟のことを好きだと打ち明けると、何であんなのに、と親友を弟に取られるみたいに感じて腹が立つ。そして親友の告白を弟が断ったと聞くと、あんないい子をふるなんて、ともっと腹が立つ。

 腹が立つと弟に対する物言いもきつくなり、学校に行くから同じ方向に歩いているだけの弟につきまとうなとか気持ち悪いとか言ってしまう。ある日弟がポツンと言う。俺が何言われても傷付かないとでも思ってんのか、と。自分の無神経さにハッとしたりもするのだけど素直に謝れない。

 やがて弟にも幽霊が見えていたとわかる。これまでどうせ幽霊が見えるなんて信じてもらえないから弟の前ではそんなそぶりを見せないよう苦労してたのに、みたいに思う。

 弟は自分よりもずっといろいろなことを幽霊と話しているらしく、幽霊が何故死んだかも知っている様子。そして陰で二人の会話を聞いてしまうのだが、弟はもうすぐ死ぬらしい。幽霊はそれを防ぎに未来から来たみたいな感じでもあるのだが、最近弟と幽霊はいつもケンカばかりしているようでもあって、彼女が知らないことで何かもめている様子。

 そしてある出来事があって、幽霊はいなくなる。

 この長編のほかに短編がいくつか。

・イカとタコ
 タコと会話している青年がイカのころばかり褒める。

・女の子の下着
 Fカップの女の子が下着売り場でBカップの店員さんと会話する。

・表題作の後日談というか前日談というか別バージョンみたいな書き下ろしがついている。


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