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「天よりも星よりも(赤石路代著)」①~⑧

2020/09/28 19:00 投稿

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 伊豆に暮らす平凡な高校1年生だった水守美緒(みずもりみお)は、ある日火災で両親を亡くす。同じマンションに住む25人が死亡するという惨事の中、彼女一人が奇跡的に生き残った。彼女の周囲だけが不自然に焼け残っていた。
 母親の兄の息子、つまりいとこだという四条忠臣(しじょうただおみ)という青年が現れて、東京の成城にある彼の自宅に引き取られることになる。これまではそんな従兄がいるのは知らなかった。
 美緒は忠臣と同じ高校に通うことになる。彼は2年生で生徒会長。スポーツも万能で容姿も整っている。家もお屋敷で大金持ちという感じだが、使用人によればちょっと没落傾向にあるらしい。

 だが四条の家には成宮という商売敵のような家があるらしく、昔から争っているらしい。美緒は成宮の手先らしい男たちに襲われて、ビルの屋上に追い詰められるがハンググライダーで飛んできた青年に助けられる。この青年が実は成宮の家の跡継ぎで、成宮颯(なるみやそう)。彼は幼い頃から何者かに命を狙われ続けていて、今は本人は死んだということにして妹の澪(れい)と名乗り、女装して四条や美緒と同じ学校に通っている。

 ということで美緒を巡って四条忠臣と成宮颯が争うような話になる。

 実は四条忠臣は織田信長の転生体で、炎に包まれて死んだためなのか、炎を自由に操る力を持っている。彼は自分と同じような力を持った人間を感じとることもでき、美緒を見つけた。
 美緒の両親を焼き殺して自分のところに呼び寄せたのだった。美緒には自覚が無いが水を自在に操る力があり、彼女が一人だけ生き残ったのも熱帯魚の水槽の水を使って無意識にバリアを張ったからだった。
 忠臣は美緒を自分の妻だった女の転生体だと思っている様子で、前世の記憶が戻れば自分の元に留まると思っている。美緒の能力を確かめるために配下の不良学生に彼女を襲わせるが、美緒の能力は忠臣の予測を超えていて、美緒は三人の学生を水の力で殺してしまう。このために彼女は罪の意識に苦しむようになる。

 そして成宮颯も風を操る力を持っている転生体であるらしく、前世では美緒と深いかかわりがあるらしい。彼はあるできごとから忠臣と対決すると決意して、それまでの女性の姿を捨ててあらためて男性として転校してくる。これまでは忠臣に知られないように全く力を使っていなかったが、もう隠さないことにした様子。
 颯と美緒は協力してかすかな記憶から自分たちの前世を探す。
 美緒は湘南海岸で何か自分にかかわる大きな出来事があったように思う。彼女は水の中で死んだのかもしれない。信長の妻だったという濃姫の死の様子を調べようとするが、記録には残っていない。
 颯は前世のものらしい、切り立った崖を見下ろしているような記憶を持っている。

 直接対決だと忠臣の能力が颯のそれを上回り、勝てないのだが、美緒が颯と力を合わせると忠臣を上回ることができるとわかる。でもそのためには二人が一緒にいないといけない。

 湘南に出かけた颯と美緒はふとしたことで離ればなれになっていまい、その間に颯が事故に遭って意識を失う。これを地元の旧家の娘、藤原雅という同世代の女の子が助け、颯に一目惚れをする。やがて美緒も藤原家に訪ねてきて合流するのだが、藤原家に先祖代々伝わる扇を見て、美緒は前世と深い関係があると感じ取る。雅の家系は遠くは奥州藤原家につながる。

 忠臣と颯・美緒の戦いに巻き込まれる形で雅や雅の兄も命を落とすことになってしまうが、その結果颯と美緒はついに自分たちの前世の記憶を取り戻し、忠臣との最終決戦に向かう。

 彼らの戦いは飛行機事故や大火災の形で一般人にも大きな被害を与え、警察も超能力者の存在に気付いて彼らを追うようになる。

 というような話。終盤は大震災や津波なども起きて、今読むと何か思うところがある。

 8巻の巻末には番外編として信長の次の転生体の話である KING という短編が入っている。

 

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