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「お父さんの技術が日本を作った!1 (茂木宏子著)」その1 リニアモーターカー

2017/12/17 19:00 投稿

  • タグ:
  • 茂木宏子
  • 技術
  • 山根一眞
  • 児童書
  • リニアモーターカー


・山根一眞さんは「スーパー手帳の仕事術」「スーパー書斎の仕事術」などの著書を読んで名前を知っていた。氏が考案した「山根式袋ファイル」は資料整理法としては最も金と手間のかからない方法だと思い、今も使っている。
 一時期NHKのキャスターみたいなこともされていたが、「小惑星探査機はやぶさの大冒険」や「スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち」みたいな科学解説本も出している。そんな著書の中で「メタルカラーの時代」という本は話題になった。これは書籍版のプロジェクトXみたいなものと言えばわかりやすいかもしれないが、山根さんの造語だと思うメタルカラーとは、ホワイトカラーでもブルーカラーでもなく、
 ふだんは表の舞台に出てこないが、確実に社会を支えているモノ作りの人たちを、私は「メタルカラー」と呼んでいる。 

 ここに描かれているのは、私たちが暮らしていく上で必要なモノや設備を作ったり、次の時代がどうあるべきかに挑戦している人たちの仕事と人生です。
 ということだという。この本はその「メタルカラーの時代」の中から数人を選んで、茂木宏子さんという人が小学生でも読めるようにまとめ直したものだとのこと。山根さんは監修となっている。5人がその関連技術、プロジェクトとともに紹介されている。1996年出版なのでデータには古いところがあります。

第1章 リニアモーターカー発進・・・京谷好泰さん(アテック)
 「リニアの父」と呼ばれたその世界では有名な方。国鉄の技術者として蒸気機関車の整備からはじめて新幹線の開発にも関わり、当時は知る人のほとんどいなかったリニアモーターカーの開発を中心となって推進する。この本の中では宮崎の実験線で時速500kmを達成し、山梨県の実験線を流用しての「リニア・エクスプレス」の建設中となっている。
 ウィキペディアによれば1991年に実験線の火災事故で車両を喪失するという出来事があり、1987年に国鉄がJRに変わったことなどもあり、退職せざるを得なくなったと書かれていて、この本での肩書きは株式会社アテックとなっているが、この会社は超伝導技術を核としたベンチャー企業だったみたいだけどネット上であまり情報がない。
 現在アテックで検索するといくつか同名の会社がヒットするけどたぶん別の会社なんだろうと思う。京谷氏はご健在のようだが、アテックという会社がどうなったのかはよくわからない。未公開株詐欺に名前を使われてしまったような形跡もあってちょっとスッキリしない。
詳細がわからないのでなんとも言えないけど、研究者としてはいろいろ不本意だったのではと思う。

 宮崎実験線の方は1996年に実験終了となり、現地はもう廃墟みたいになっていて、跡地の一部はメガソーラー発電所みたいになっているらしい。個人のブログなのでリンクは貼らないけど、現地の写真を紹介している方がいる。ちょっとさびしく感じる。

 山梨にはリニア見学センターみたいのがある様子で、実験線は商業線に組み込まれる模様。
http://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/about/experiment.html
 体験試乗会などにも利用されている様子。
http://linear.jr-central.co.jp/

 リニアモーターカーはいわゆる「リニア中央新幹線」としてJR東海が現在建設中で、2014年に起工されて今のところ2027年に名古屋まで、2037年に大阪まで開業予定らしい。
http://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/linear/


 ルートの大部分が大深度地下で、日本アルプスの地下も通るということでいろいろ物議をかもしている。リニアというと連想するのは磁気で浮かぶ列車だが、大江戸線なんかもリニアモーターで動いているらしい。こちらは浮かばない、鉄輪式リニアという方式らしい。

http://www.asahi.com/special/kotoba/archive2015/danwa/2013060100001.html

 でもやっぱりリニアと言えば浮上式だよね!と子供のころの科学雑誌のすり込みで思ってしまうけど、それは地上で一段高いところで透明なチューブみたいのに入っているのを連想する。でも実現するのは地下なのか。景色もほとんど見えないのだな。新幹線なんかも防音壁やトンネルで景色を楽しめないところが大部分だけど。

 地底特急西へ!は先見の明があったんだな。リニアモーターカーには是非、「イナズマ」号
とか「エムイチ」号とかを、特別列車でもいいから走らせてほしい。

 JR東海のような会社が作れると判断したのであれば技術的にも完成していて、経済的にもそれなりの勝算はあるんだろうけど、浮上式リニアが真価を発揮するのはアメリカとか中国とかロシアとかアフリカとか、広大な平地が延々と続くような土地のような気もする。

 これだけ大規模な大深度地下でメンテナンスとか万一の事故対応とか十分できるのだろうか。環境への悪影響はどうなんだろう。採算は取れるのだろうか。最後まで工事をやりきれるのだろうか。景色が期待できないと観光ではなくビジネスユースになるんだろうけど、いっそ無人運転で貨物輸送用にした方が無難では。などといろいろ思ってしまう。

 どうなるのだろうか。特に反対も賛成もしないけど、心配ではある。
と書いたら、工事を受け持つ大林組に談合の疑いというニュース。どうなることか。
(追記)さらに大手ゼネコン四社のからむ話になっている模様。ただ、税金を使う公共工事とは異なり、民間企業の案件なのでそのへんどうなるのか。補助金とかで税金が投入されてるのかもしれないけど。よく調べてないけど。

 思ったより分量が多くなったので各章別に書くことにします。

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