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「夢ある定年(加藤仁著)」

2017/11/07 19:00 投稿

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・著者の加籐仁さんは30代くらいからサラリーマンの定年(後の人生)について取材を重ね、多くの著書を発表した。新聞や雑誌でもよく書いていたので、私も20代後半くらいからこの人の記事にはよく接する機会があった。
 人生は60を過ぎてからが本番だ、みたいなことをよく自著で書いていたのだが、御自身は60を少し過ぎたところで病気で亡くなってしまった。残念に思っている。ご本人の実践する内容を読みたかったのだが。

 この本は週刊文春に連載したものを核に、別の媒体に発表したものを加えてさらに加筆した、著者いうところの定年シリーズ第4作だという。あとがきによれば
①「おお、定年」
②「シルバー族海を渡る」
③「待ってました定年」
④「夢ある定年」(本書)ということになる。
 1990年に単行本で出て、1993年に文庫になったみたい。

 目次にあるように、64人の定年生活が紹介されている。個人名だけ消したけど、タイトルからなんとなく内容がわかる。





 個人名で検索するとその後が見つかったりする人もいるが、ふっつり活動を辞めてしまったような人もいる。当時はまだネットの時代ではなく、ホームページなどの痕跡もなく全くわからない人も多い。
 大正あるいは戦前の昭和生まれの方が大部分で(明治生まれの人もいる)取材時に60歳を超えている方が多く、30年近く過ぎた今も活躍している方は見つけられなかった。ネットで見つからなくてもご健在の方はいるのだろうと思うし、見つからないからといってその人の人生が否定されるわけでもない。
 この本では定年まであと数年を残して早期退職した人が比較的多いようでもある。この時代は定年も55歳の人が多く、50を超えたくらいで早期退職している。自衛隊などは50歳定年だったようだ。
 きちんとその日に備えて準備をしてきた人はどちらかというと少数派で、会社の都合や自分あるいは伴侶の病気・急逝などで突然運命が変わった人も目立つ。
 
 著者は
「百人いれば、そこに百の人生があり、百の老後がある。そこに序列などはない。
あえていえば、そこにあるのは”自由”を手にした者たちの精神的な躍動であり、そのひとならではの生きかたであって、勝った負けたや上位下位、有利不利、損得といった価値基準では断じてない(後略)」と書いている。

 「生涯学習」という言葉が当時から行政側によって発信されるようになったらしく、著者は定年後の人生までこうしなければならない、画一的な定年後でなければならないのか、と疑義を持っていたように書いている。仲間を得るチャンスとしては有効であろうともフォローしつつ。
 個々の例を全部紹介することはしないけど、なんとなく自分の参考になりそうな人がいれば、そんなことを自分にあてはめて調べてもいいかも。

 私としては
28 ヒメボタルの保護活動
31 エッグアート
32 取得資格が十二種類
   (日曜大工で長さ14センチの板を3等分する方法というのが面白かった)
36 おばあさんはシンガーソングライター
37 視力障害に屈せずコンサート
50 転職先は実家の農業
55 日曜漫画家、新聞連載で一万二千回突破
   https://ameblo.jp/iwaki-johodo/entry-11982318796.html
63 歌は私の人生日誌

 あたりに興味をひかれた。


 


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