メタ坊のブロマガ

最近見ているNHKの番組

2016/05/15 19:00 投稿

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  • ブラタモリ
  • トットてれび
・私はテレビを持っていないのだけど、NHKオンデマンド及びリアルタイムで見る機会があって、以下の三本は最近ほぼ見ている。

1.真田丸
  いろいろなところで書かれているので今更だけど、面白い。

 おなじみの人物の描き方が、これまでに見かけなかった角度からで興味深い。
それを演じる役者さんが、有名な人から無名な人まで皆さんはまり役で上手い。
私はあまりテレビの役者さんを知らないのだけど、劇団中心に活動していたりして、世間的にはほとんど知られていない人を、三谷さんが この役にはこの人!と選んでいるのが感じられる。
 芸能事務所や広告代理店、スポンサーの意向でキャスティングまで決まってしまう、場合によってはこのキャストで何か話を作れ、みたいな民放ではとてもできないな。
 ギャラクシー街道は叩かれたけど、三谷さんはこれでもう大丈夫だろう。

 爪を噛む癖があり(池波正太郎さんの真田太平記にも爪を噛む癖があると書かれていたので、何か記録があるのかもしれないが)、泣きながら逃げたりして全然大人物じゃない家康。
 人当たりの良さと恐ろしさを備え、二重人格のように一瞬でスイッチが切り替わる秀吉。
 お任せください、と頼もしいが何も考えていない、押し通るばかりの服部半蔵。
 人懐こいが、自分が目をかけた相手が破滅しても気にしない、どこか壊れている茶々。
 有能で頼りになる石田光成。相手が小物だと軽んじ、大物だと一目置くのも有能故。
 セリフなしで強烈に存在感があった旭姫(秀吉の妹、家康の正妻)。
 もう配役がぴったりの本多平八郎忠勝。
 義に生きようとするが義を通しきれない上杉景勝。それを複雑に支える直江兼続。
 (今のところ)単純馬鹿にしか見えない福島正則と加藤清正。
 真田信幸の病弱な妻・こうなどは出てくるだけで面白い。
 中には子孫の人から文句が出ないか心配な人もいたりするけど。

 たいてい家康や秀吉、清正、それに真田幸村などは若い時から将来を読んでいた大人物だったように描かれているのが通例だが、この作品では真田父子も家康も秀吉も北条も上杉もその臣下たちも、誰一人明日がどうなるか先が見えている者がおらず、誰もが試行錯誤している。誰と手を結び、誰と争うか。試行錯誤の中、ちょっとしたことで誰かが上に行き、誰かが脱落する。運が悪ければそこで命を落とす。最初はみんな普通の人だったのが、経験によって変わっていく。
 明日どうなるかわからない。誰も自分が思う通りに生きられない。頂点を極めた者もいずれは落ちる。理想や義に生きたくても、力が無ければ生きる事さえできない。絶対的な正義は無く、戦国大名同士の力関係で正義の定義も変わる。争いを無くすためには争いが避けられない。
 これは現代社会そのもの。特に大勢力に挟まれ、自分がしたいようになかなかできない真田一族は、大国に挟まれる日本のようでもあり、大企業に翻弄される中小企業のようでもある。

 本当はもっと大勢いるはずの徳川家臣団は、ほとんど本多忠勝、本田正信に集約されて、今のところ酒井忠次・榊原康政・井伊直政の忠勝以外の徳川四天王などは出番がなかったりするが、こういうのは仕方ないだろう。
 逆に秀吉配下の片桐且元、平野長泰などあまり脚光を浴びない人が面白い役回りで登場し、こういうのは劇団関係の達者な人が演じていたりする。

 配役はどれも合っているのだが、特に藤岡弘宏← 間違った さんの忠勝は違和感が無さすぎる。また、時に無能あるいは官僚的で人間的な器量や魅力に乏しいように描かれることが多い石田光成に山本耕史さんを配し、ものすごく有能な人物として描いているのも面白い。今後どう展開していくのか楽しみ。

2.トットてれび

 テレビ黎明期の実在の人物が、もう演じられる側にまわっていて、既に世を去った方も多いことにあらためて気付く。生放送だった創世記のテレビ制作現場は、よくこんなことやってたな、とも思うが独特の熱気があり、苦しくも楽しくもあったろう。こういう時代はもう来ないだろうな。ネット黎明期もいずれこんな感じで描かれる時が来るだろうか。
 名前は知っていてもほとんど映像で見ることがなかった初期の番組が再現で見られることも興味深い。
 虫プロや円谷プロに関してはこうしたものが無いわけではないけど、東映動画やタツノコプロ、エイケンやPプロ、宣弘社なんかのこんな感じの話が作品映像もまじえて作られないかな。
  
3.ブラタモリ

 観光地やグルメ情報などはほとんどなく(歴史の証人としての老舗の紹介などはある)、ひたすらその土地の成り立ちを追う。地政学から、地形から、人物・一族から、歴史的事件から、時に天災や戦乱から、いかにしてその土地の街並みや文化が生まれ、根付いたかを教えてくれる。

 こんなこと研究している人がいるんだ、というニッチな専門家たちが、毎回本当に生き生きと、やっと私の話をまともに聞いてくれる人が現れた!とばかりに喜々として登場、説明し、それにタモリがきちんと話相手をできるところがいい。
 
 郷土史や地形、地層、川、鉄道、商業、流通、など本当に陽が当たらなそうな地味なジャンルの研究や補修を毎日地道に真面目に行っているであろう研究者や学芸員、史跡の管理をしている人たちが、普段はたぶん家族も聞いてくれないマニアックな話を良い聞き手に語る機会を得て楽しそうな表情を見せてくれるだけでこちらも良かったですね、と嬉しくなる。よくこういう人たちを見つけてくるもんだ、とNHKの底力をあらためて感じる。裏ではいろいろ次は私を出して!あの人3回も出てずるい!とかせめぎ合いもありそうだが。
 こうした管理研究や保存・修復は、宇宙開発以上に愚かしい政治家の短絡的な人気取りで予算が簡単に削減されてしまったりもしそうなので、こうした番組で紹介されることが文化財や史跡の保護にもつながると思う。熊本城が番組で取り上げられた直後に地震で被害を受けてしまったが、直前にカメラが入ったことが修復の役にたてばと願う。

 以上三本、楽しく視聴中。
 アニメの「精霊の守り人」は再放送のため、オンデマンドが無いので今のところ一話しか見れていないが、また機会があるだろう。

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