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一問一答「あなたが来年こそは解決したい問題はどんなものですか?」【問題解決能力を鍛える】

2021/12/28 15:30 投稿

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あなたが来年こそは解決したい問題はどんなものですか?


今回は、怒りの感情で仕事に集中できない状況にいる方からの相談をもとに、「問題解決能力」を高めるための方法について解説させてもらいます。


Q. 個人事業主です。私にも過失はありますが、遥かにそれを上回る他人の恣意的な意志が原因でトラブルに巻き込まれ、トラブル処理のために自分の時間を大きく奪われ仕事に支障がでてしまい、実際に少なくない損害が生まれました。

これらの事実に対する怒りで仕事に集中できなくなるなど悪循環の中にいます。このような場合、DaiGoさんならどのように考え、どのような対処をされていかれますか?


基本的に、相手が怒っているということと、相手の怒りを自分が受けた時に自分の仕事が手につかなくなるというのは別物です。

怒りを向けられたとしても、自分の仕事に集中することができる人もいるわけです。僕は、自分に怒りを向けられても、自分がやるべき事は必ずやるタイプです。

そんな人を相手にしても1円の得にもなりませんので、僕は、怒った時には人は問題解決能力が高まるものですから、そんな時には、自分がその力を使って今最も解決するべき問題に注力して、その問題を解決しようとします。

このようにリフレーミングするのがいいと思います。


おすすめとしては、普段から瞑想などをして注意力のコントロールができるようになっておけば、一瞬感情的になったとしても、その感情にとらわれることなく自分のやるべき事に注意を向け直すことができるようになりますので、ぜひ実践してみてください。


以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。




問題解決能力とは?


これは、Google が入社試験の際にとても重要視しているポイントでもあり、能力としては7つあるとされています。

1. 推論能力

2. エピソード記憶

3. 情報の処理スピード

4. 言語能力

5. 空間把握能力

6. ワーキングメモリ

7. 実行機能


この問題解決能力というものは、 当然人生のさまざまな場面で重要になってくる能力ですが、要するに人間の脳の特定の機能です。

この7つの力が揃っている人ほど、実際に現実の問題を解決したり、新しい問題を解決することでビジネスにつなげたり、人間関係や自分の人生の問題を解決して、人生をより良いものにすることが得意だと言われています。


実際にこの能力を Google でも採用する際の指標として用いていて、人間の人生を左右する能力だとされています。


皆さんご存知のように、これらの能力の中には後から鍛えることが効果的なことと、そうでないことが含まれています。

やはり、幅広い知識や専門的なスキルを学んだり、クリティカルシンキングなどを身につけていくことが重要です。

特に、クリティカルシンキングは天才を超えるための唯一の力です。


他にも、感情を安定させる能力も大切です。

怒りっぽい人や感情のアップダウンが激しい人は、人間関係でかなり損をしてしまいます。

とはいえ、どこから何を始めればいいのかがわからないという人もいると思いますので、そんな方におすすめなのがコチラの本です。


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サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

これは Google の元人事トップが行なっている瞑想のトレーニングを分かりやすく教えてくれます。

ビジネスマンや仕事をしている人向けなので、あまり長々と瞑想をさせることもありません。





IQが高い頭のいい人はトラブルを回避できるのか?



人生の問題を乗り越えるために重要なのは、生まれ持っての IQ の高さなのか、それとも、後から訓練により身につけることができるクリエイティブシンキングなのかということを調べた研究があります。


クリティカルシンキングは、IQ や知性とは全く別の概念で、物事を合理的に考えることができるかどうかということです。

思い込みなどを排除して、様々な視点から物事を見ることによって、それを客観的かつ合理的に考える能力です。


クリティカルシンキングが人生のトラブル回避に大切!


結果として、IQ が高いことよりもクリティカルシンキングが上手な人の方が人生のトラブルが少ないということが分かっています。

しかも、あらゆるトラブルが少なかったということです。


例えば、勉強に対するミスが少なくなったり、学校のテストの時間を間違えたとかミスも少なくなったそうです。

健康に関する間違いも少なく、タバコを吸ってしまったり過度にお酒を飲みすぎてしまうということも少なく、野菜を食べなかったり明らかに体にいいとされているものを食べないというような普通に考えて非合理的な食生活をすることも少なかったそうです。

このような合理的に考えることができるかどうかというのは、健康面にも影響を与えるということです。


さらに、人間関係に関するトラブルも少なかったそうです。

友達に言ってはいけないことを言ってしまうとか、人間関係の中でうまく相手を尊重することができず関係が壊れてしまうというような人間関係に関する問題も少なくなりました。

犯罪率も少なく、してはいけないことをして犯罪に手を染めるということも少なかったということです。

お金に関するトラブルも少なく、借金がかさんでしまったとかカードを使いすぎて首が回らなくなってしまった、浪費が過ぎて生活費が足りなくなってしまったというようなお金に関する問題も少なくなりました。

クリティカルシンキングが上手な人は、このようなあらゆるトラブルが少なかったということが確認されています。


IQ が高くても問題を起こす人は起こしていたそうです。

ところが、クリティカルシンキングができていると、ちゃんとトラブルを回避することができるようになり、生活におけるあらゆるトラブルが少なくなる傾向がありました。





クリエイティブになるためのアウトサイダー・マインドセット


メンタルが弱く不安定な人は、結構クリエイティビティが高いことが多いものです。

精神病とクリエイティビティは、心理学の世界では関係があるのではないかと昔から言われています。


クリエイティブになりたいからと、自ら世の中の規範に反するような行動をとる人もいます。

しかし、確かにメンタルの弱い人がクリエイティブになる可能性は高いですが、そこまでの関連はないのではないかとも言われています。

例えば、カリフォルニア大学の研究を参照すると、クリエイティブな作家の15%は精神病テストで高いスコアを記録していますが、彼らは、メンタルヘルスの健全性を測るテストにおいても、同じような高いスコアを記録していました。

つまり、その15%の人達は、精神病を測るテストでも高いスコアを出すけれど、メンタルの健康度を測るテストにおいても、高いスコアを出すということです。


つまり、クリエイティブになるためにわざわざ精神を病む必要はなく、一瞬他の人とは全く違う物事の見方ができればいいということです。


相反するテストの両方で高いスコアを記録したクリエイティブな作家の15%の方々は、自分がクリエイティブになろうとする時にはスイッチを入れられるということです。

例えば、奇妙な数学者であればこれをどのように考えるのかとか、頭のおかしい詩人であればどう考えるのか、あるいは、子供だったらどう考えるかとか、「自分が〇〇だったら今どうするだろうか」というような役目を作ることができます。

自分の中で前提条件を作ることによって自分の性格を切り替えることができるわけです。


このような考え方をすることによって、アウトサイダー・マインドセットが起動し、クリエイティビティを高めることができます。


アウトサイダーとは、ちょっと変わった人や自分ではない誰かで、一瞬そのような人だったらどうするかということを考えることによって、クリエイティビティを高めることができるということです。

自分の視点でいつも考えるのではなく、役者のように全く違う人の視点で考えることによって、新しいアイデアが生み出され、意外とそこに問題の解決策があったりします。





あなたの「 クリティカル・シンキング」をチェック


クリティカル・シンキングとは「人の思考には偏りがあるものだ」という前提をふまえたうえで、あらゆる仮説を立て、根拠をデータで証明し、具体的なゴールや問題の解決に向かって最適解を探し続け、できる限り偏りのない主張を構築していく作業のことです。


英国リーズ大学が開発したテストで、クリティカル・シンキングに欠かせない7つの能力をチェックすることができます。

次の7つの文章を読んで、今の自分に当てはまる項目をそれぞれ選んでください。


「いつも当てはまる」

「ときどき当てはまる」

「当てはまらない」

① どんな主張を信じる前にも、それを指示する証拠を探す
② つねに異なる視点から問題を考えている
③ 他人の意見に反論するときでも、自信を持って自分の主張を述べられる
④ すでに知っていることでも、積極的に間違っている可能性を探している
⑤ 自分の意見は、個人的な経験や感情よりも証拠に左右される
① どんな主張を信じる前にも、それを指示する証拠を探す
② つねに異なる視点から問題を考えている
③ 他人の意見に反論するときでも、自信を持って自分の主張を述べられる
④ すでに知っていることでも、積極的に間違っている可能性を探している
⑤ 自分の意見は、個人的な経験や感情よりも証拠に左右される
⑥ なにか確信を持てないことがあれば、もっと調べる
⑦  特定のトピックに関する知識を増やすために、どこを探せば信頼できる情報が手に入るかを理解している

このチェックリストは「『いつも当てはまる』が何個あれば合格!」のような基準は存在しません。

最終的に、すべての項目に「いつも当てはまる!」と自信を持って答えられるようになるのが目標です。



ここから先は、さらに皆さんの問題解決能力を鍛えていくための方法について紹介させてもらいます。

皆さんが新しい挑戦をしたり、人生のさまざまな局面で問題を解決していくために役に立つ内容になっていますので、ぜひ続きをチェックしてみてください。

 

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